C.T.T.が北九州に発足! 9月から上演会スタート

2015.09.12

9月から、C.T.T.KITAKYUSYU(北九州)がスタートする。vol.1に参加するのは、Nomad(北九州)と陰湿集団(福岡)の2団体。Nomadは『地図を讀む』(作:工藤菜香、演出:鈴木春弥)、陰湿集団は『pump』(作・演出:山本貴久)という作品を上演する。

C.T.T.KITAKYUSYU vol.1 Nomad『地図を讀む』/陰湿集団『pump』

C.T.T.とは「Contemporary Theater Training(現代演劇の訓練)」の略。演劇やダンスなどの舞台芸術の人材育成を目的として、上演会を行っている。もともと1995年に京都で始まった取り組みだが、現在は京都のほかに名古屋や大阪、広島、松山、仙台でも行われている。北九州では北九州市八幡東区枝光本町の枝光本町商店街アイアンシアターが拠点となって活動が行われる。

今回のC.T.T.北九州事務局発足に当たって、代表の高山力造は次のように語る。

北九州/福岡の演劇シーンで、ここ数年は公共劇場の企画や大学演劇部の延長で新しいユニットやカンパニーが立ち上がってきているように思うのですが、せっかく芽生えた種が大きく育つようなステップがないように感じていました。その大きな要因は、カンパニーの創作をブラッシュアップする方向での批評が、北九州/福岡ではほとんど機能していないことではないかと考えてます。

その状況を少しでも変えられないかと枝光本町商店街アイアンシアターの鄭君に相談して、一緒にやりましょうということになって、昨年4月に2人で京都まで実際のC.T.T.上演を視察に行き、アイアンシアターのリニューアルオープン後にスタートさせようということで、立ち上げが今回のタイミングになりました。

上演会は「試演」という性質上、未完成のままの上演も容認されるC.T.T.。他地域ではそうとは知らずに来た観客から「ひどい作品を上演するくらいならしない方がまし」という批判もあったという。観客にもカンパニーや作品を育てるという意識が必要となるこの試みが、北九州ではどのように受け入れられ、どのように展開していくのか期待したい。

料金は「上演協力金」として前売・当日ともに900円。お問い合わせはcttkitakyusyu@gmail.comまで。


C.T.T.KITAKYUSYU vol.1
Nomad『地図を讀む』/陰湿集団『pump』

日時:2015年9月18日(金)19:30
        19日(土)14:00
会場:枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市八幡東区枝光本町8-26)
料金:上演協力金900円(前売・当日ともに)

【関連サイト】
C.T.T.北九州事務局Twitter

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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