いすと校舎、自宅劇場10年目に

2015.12.05

演劇関係いすと校舎(行橋)が第24回公演『もものみ。』(脚本・演出:守田慎之介)を12月10日(木)~13日(日)、行橋市高瀬の自宅劇場「守田ん家。」で上演する。

演劇関係いすと校舎 第24回公演『もものみ。』

福岡にある町の集落。古くから果物の産地だったこの町で、桃の果樹園を営む市井家。祖父の代から続く「市井果樹園」は、昨年二代目である夏実が他界し、長男の豊が三代目を引き継ぐことになった。季節は桃の最盛期を終え、他の農家よりも一足早く冬支度を始めた秋。まつりの後のような、ゆっくりとした時間が流れていたが……。

行橋で自宅劇場「守田ん家。」を運営しながら、ワークショップや文化祭など様々な活動を展開している演劇関係いすと校舎。新作に向けて、代表の守田慎之介よりコメントが届いた。

2005年からはじめた、自宅劇場「守田ん家。」での公演ですが、今年で10年目を迎え、改めて過去の台本を整理していた時、実は6年目ぐらいまでは、秘密基地や旅館、バンガロー、マンションの部屋と、意外とこの家をちゃんとこの家として扱った作品をしていないことに気付き、2012年に上演した「群れる青、トコロ。」という作品で、初めてあの家に住む人の話を書いていました。意識的ではなかったのですが。それまで、あの家と向き合うことを怖がっていて、書きたくても書けなかったのかも知れません。2014年に上演した「草、のびて、家。」も含め、今回は3作目の「この家」のお話で、自分の中では「家3部作」と勝手に命名しつつ、僕自身の家族観を全面に出して執筆・稽古をしています。昨年客演をして頂いた吉田砂織さん、過去最多で劇団に客演をして頂いている谷川哲朗さんを迎え、より年齢層の厚い、この家で生活をしている家族の話が描けているのではないかと思います。「家族」というものに嫉妬と疑いと憧れを持っている僕が描いた「家族」のお話を、たくさんの方に見て頂けたらと嬉しいです。

近隣の北九州市や福岡市と比べると、彼らの拠点である自宅劇場「守田ん家。」は必ずしもすべてが恵まれた環境ではなかったかもしれない。しかし、ここで守田慎之介は「家族」や「場所」を真摯に描いてきた。それらを観に行くために、運営10年目を迎える自宅劇場「守田ん家。」に赴くのも悪くない。

出演は、谷川哲朗(劇団C4)、仙石絵梨果、松下龍太朗、平林拓也、中川歩、粟飯原百良、高野由紀子、吉田砂織(川笑一座)。

チケットは一般1,500円(当日2,000円)、学生1,200円(1,700円)、バス付一般2,000円、バス付学生1,700円。予約はCoRichチケット!劇団メールから可能。お問い合わせはinfo@isukou.net(いすと校舎)まで。


演劇関係いすと校舎 第24回公演『もものみ。』

脚本・演出:守田慎之介
日時:2015年12月10日(木)20:00
        11日(金)20:00
        12日(土)14:00/19:00
        13日(日)13:00/17:00
会場:自宅劇場「守田ん家。」(行橋市高瀬295番地)
料金:一般1,500円(当日2,000円)
   学生1,200円(当日1,700円)
   バス付一般2,000円
   バス付学生1,700円

【関連サイト】
演劇関係いすと校舎
演劇関係いすと校舎Twitter

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

Social Share