ハコベラ『地団駄』公演直前インタビュー
3月25日(金)〜27日(日)に北九州市小倉北区大門のengel-cafe and musik-で第二回公演『地団駄』を上演するハコベラ(北九州)。4人のメンバーそれぞれが異なる劇団に所属しながらも、やりたいことをやろうと集まってできたユニット。その何者にも抑圧されないパフォーマンスは、観るものを圧倒し、一部の観客からは天才の名をほしいままにしている。そんなハコベラのメンバーに、公演直前のいま、メールでのインタビューを敢行した。
−まずはハコベラ代表の青木さんに伺います。今回の『地団駄』を一言で表すならなんですか?
散らかった……子供部屋かな……。
−続いて前田さんに伺います。今回の『地団駄』、青木さんからは一言しかいただいてないので、もっと詳しく見どころなどを教えてください。
お話は沢山あるので、全体の見どころになってしまうのですが、将来への不安と輝かしい夢の狭間で悶々とした末に、わけがわからなくなって地団駄を踏んでいる若者が、その地団駄を原動力に全力で人を笑わせようとしているところです。笑ってくれると地団駄じゃなくて駆け足を踏めるようになる気がします。
−片渕さんに伺います。ハコベラってどういう団体ですか?
全力で雑。
−金子さんに伺います。今回の客演の磯田渉さん(不思議少年)はどんな方ですか?
青木くんと片渕くんよりも五億倍くらい優しくて、紳士で、青木くんのようにわたしのミスで大笑いしたり小道具をぶつけてきたりしないし、片渕くんのように歩くペースが早かったり、そんなこと絶対にない、草食系九州男児です。
−磯田さんに伺います。ハコベラに参加してみて、「ここがすごい!」と思ったのはどこですか?
みんなそれぞれが、本当に作品、というか演劇に真摯に向き合っていて、考えていないようでめっちゃ考えてて、その結果めちゃくちゃ面白い作品が生まれて、でも慢心とかしてないのがすごいなと思います。
−引き続き磯田さんに伺います。所属している不思議少年と今回客演しているハコベラ、どっちが好きですか?
えー……ちょっと待ってね……えー……ちょっと待ってね……。うわあ……それぞれにいい所があるけどなあ、でも今はハコベラのことしか考えられない頭になっています。
−青木さん、最後に一言お願いします。
今回、お芝居はもちろんですが、いろんなところで体を張って映像を撮ったり、素敵な物販もご用意しています。さあ、しかし、お客さんがあまり集まっておりません。こんな馬鹿共なかなか見れないと思うので、ぜひお越しください。
メールインタビューでは意外と真面目な回答をしてくれたハコベラだが、公演ではこのインタビューからは想像もつかないほどの、振り切ったパフォーマンスを見せてくれるだろう。ハコベラは現在、毎日10〜30秒程度の動画を配信しており、現時点でその数は40本以上にのぼる。多くのカンパニーが宣伝に特化した動画配信を行うなかで、ハコベラは、宣伝を二の次にして、自分たちの欲求や衝動だけに忠実に従った動画をアップし続けている。他の追随を許さない彼らの「地団駄」が、観客をどこに連れていくのか期待したい。
出演は、青木裕基、片渕高史、金子愛里、前田芽衣子、磯田渉(不思議少年)。
チケットは前売当日ともに1,500円。CoRichチケット!、メールでの取り扱い。お問い合わせはhakobera07@gmail.com、080-2726-4370(制作担当:前田)まで。
ハコベラ 第2回公演『地団駄』
作・演出:ハコベラとその仲間たち
日時:2016年3月25日(金)16:30/19:30
26日(土)13:00/16:30/19:30
27日(日)13:00/16:30
会場:engel-cafe and musik-(北九州市小倉北区大門2-7-5)
料金:1,500円
【関連サイト】
ハコベラ(Twitter)
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。