バカボンド座が若手と切り開く新境地
バカボンド座(北九州)が天地創造シリーズ『歩くモーゼと原人』(作・演出:渡辺明男)を6月25日(土)〜26日(日)、北九州市小倉北区鍛冶町のギャラリーSOAPで上演する。
大麻の力をこよなく愛する少年は、今日も(幻覚の)友達と夜通しパーティー☆ そこへ現れた不思議な女の子。え? 新しい幻覚? それとも…宇宙の奇跡!?
現代社会を独特な切り口で描くことに定評のあるバカボンド座が、新企画「天地創造シリーズ」を立ち上げた。これは、これからの時代を担う若手俳優と協力して、北九州の舞台芸術の活性化を図るというもの。新作『歩くモーゼと原人』は、序盤から息つく暇のない「世界最速ピッチングマシンのような」パワーを持った作品になるという。今回の作品について、作・演出の渡辺明男はこう語る。
中学生の頃、いつも友達同士で集まってはスーパーファミコンというテレビゲームをしていたのですが、友達の中に一人だけ、まあ仮に「まっさん」としましょう。まっさんがゲームの中のキャラクターがダメージを受けるたびに、「うぎゃ」という声を発するようになりました。無表情で。しかも感情が一切こもってないのです。「くそー!」とか、「やられた!」とかいい感じのテンションではなく、無表情で「うぎゃ」。私もなんだか憎たらしくなってきて「うるせえちゃ!」と北九州の子供らしく注意を促しておりましたが、今になって思うのです。まっさん的に、あれはどうしても発せずにはいられない、控えめな魂の叫びだったのではないかと。
人にはそれぞれの人生において、控えめな魂の叫びがあって、まっさんの場合はたまたま「うぎゃ」だったのではないかと。まあ、そういう話。私にとっての「うぎゃ」はこの作品です。
出演は、片渕高史(宇都宮企画)、高野由紀子(演劇関係いすと校舎)、中川歩(演劇関係いすと校舎)、宮村耳々、森川松洋、渡辺明男。
チケットは前売当日ともに1,800円(ワンドリンク付き)。ただし25日(土)19時は前売完売、26日(日)14時は残席わずか。
予約・お問い合わせはバカボンド座bakabondoza@gmail.com、080-6319-0358(松井)まで。
バカボンド座 天地創造シリーズ『歩くモーゼと原人』
作・演出:渡辺明男
日時:2016年6月25日(土)19:00
26日(日)14:00/18:00
会場:ギャラリーSOAP(北九州市小倉北区鍛冶町1-8-23 2F)
料金:1,800円(ワンドリンク付き)
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