鵜飼秋子(さかな公団)『風、騒グ。』インタビュー
女性の眼と句で綴る演劇『風、騒グ。』(作・演出:鵜飼秋子(さかな公団))が8月27日(土)〜28日(日)、北九州市小倉北区室町の北九州芸術劇場 小劇場で上演される。俳句をモチーフに作品を創作する企画で、昨年に引き続きの上演となる。今回は北九州市在住の一般市民から俳句を募集し、「選句ライブ」で選ばれた7首をもとに、作・演出の鵜飼秋子が戯曲を書き下ろした。2年目となるこの企画について、鵜飼に話を聞いた。
今回の企画について
ーまずこの企画はどういうものか教えてください。
鵜飼 これは去年から続いている2年連続の企画なんですけど、去年は「杉田久女(※1)の俳句をモチーフに作品をつくる」っていうテーマだったんです。今回は北九州市にお住まいの方から俳句を募集して、「選句ライブ」という形で、私と評論家の千野さん(※2)という方とでそれぞれ3句ずつ選んだんです。その選ばさせていただいた句をモチーフに作品をつくりますという企画です。
ーそもそもなんで「俳句」なんですか?
鵜飼 それは……黒崎さん(※3)に訊いてください。
ー鵜飼さんってもともと俳句をつくってませんでした?
鵜飼 つくってないつくってない。
ーあれ? 企画と関係なく「俳句を読む集まり」みたいのやってませんでしたっけ?
鵜飼 やってないやってない。企画が立ち上がってから句会に参加しました。
ーそうなんですね。
鵜飼 もともとは5年くらい前に、永井愛(※4)さんと戯曲について話すというトークイベントの企画があって。私が司会で永井さんがゲストだったんですけど。そのときに永井さんにお土産話というか、ちょっと北九州っぽい話ができないかなと思って。せっかく戯曲の話をするイベントだったので、文学つながりみたいな方向で話そうと思って、杉田久女の話をしたんですよ。それをたまたま黒崎さんも聞いてて。黒崎さんがその話をおもしろいと思ってくれたみたいで。
ーそれで、俳句とか久女とかで作品をつくりましょうというお声がかかった、と。
鵜飼 そうそうそう。「久女でつくってみませんか」っていう話が最初にあって。
ーじゃあ別にそんなに「久女ファンです!」とか「俳句好きです!」というスタートじゃなかったんですね。
鵜飼 もともとはね。俳句についてめちゃくちゃ詳しいというわけではなかったんですよ。ただ、杉田久女の句はちょっと読んでみたりとか、生き様みたいなのを知るのが面白くて、「あーこんなひとがいるんだー」と思ったのをそのまま永井さんにしゃべったんです。だから杉田久女のことは好きは好きだったんですよ。
ー去年の公演はどんな感じでしたか? 感触とか。
鵜飼 去年は久女の俳句を元にしたんですけど、「杉田久女」っていうそのひとの人生がもう背景にちゃんとあるっていうか、有名なんですよ、杉田久女の人生自体が。俳句やってるひとで知らないひとはいないし。だから俳句をモチーフにと言いながらも、彼女の人生であったり人間関係であったりというところもいっしょにモチーフにしたようなところがあったんですね。だから結局「創作の話」になったんですよ。私たちもつくり手だから、演劇人は創作の話は結構わかる、共感するところがあると思って書いて上演して、それはそれでよかったんですけど。今回はもっともっと「俳句なんてとてもちょっと……あんまり興味がないです」とか「演劇観たことがない」とか、そういうひとがたまたまちょっとひとに連れられて観に来たら「面白かった」って思ってもらえるような作品にしたいなと。
ーでは、今回の作品のあらすじを教えてください。
鵜飼 ひとりの女の子がやってきて、自分の家に手紙が入っていた、と。「この部屋はいつでも開かれています」と書いてあって、で、その部屋にやってくるんですよ。そこにいろんなひとがやってきて、句会をするんです。団地に据え付けてあるポストに俳句が入っていて、それを風の強い日に集めて句会の場に持ってきて、句会が始まるんです。それに巻き込まれていく主人公……。俳句を読み解いていくうちに、人間関係だったり人物の背景が見えてくるみたいなお話です。
ー去年と今年で大きく違うところはどこですか?
鵜飼 去年は創作の話だったけど、今回は団地で句会をやってるひとたちが登場して、その句会っていうのがつくるひとたちじゃなくて読み解くことを専門にやってるひとたちの集まりなんです。だから、俳句をお客さんといっしょに読んでいくなかで、人間関係だったりとか人物が見えてくるような感じになっています。
ーそれは選句ライブをやったことも影響してますか?
鵜飼 してますしてます。私と千野さんは(選句ライブで)お互いのけなしあいをしたんですよ(笑)。「選んだその俳句はセンスがない」とか、「なんでそれがおもしろいのかよくわかんない」とか言い合うんです。
ー(笑)これ書いても大丈夫ですか?
鵜飼 大丈夫大丈夫。「ここの表現は甘いと思うけど、そこについてはどう思うのキミ」みたいな。俳句自体はつくり手が思ってつくった解釈がひとつあるんだけど、それと別に、読み手が違ったらそのぶんだけ読み方、解釈があるんですよ。俳句っていう芸術は、つくり手の気持ちは置いといて、読みがすばらしくよかったら、「あなたの読みはすばらしいですね……!」みたいな感じで、読むセンスを尊重するんですよね。それが私はおもしろいなと思って。それを今回の題材にしたいなと。だから選句ライブの要素も入ってる。
ーじゃあ劇中でもけなし合うんですか?
鵜飼 えっとねえ……最終的にはけなす。というか、「読み解く」っていうところで、「俳句と本気で向き合えるか?」っていうね。「読み解きに自分の人生がかかってるか?」みたいな。
30代ならではの表現
ーと、ここまでは普通のインタビューで訊きそうなことを訊きました! ここからは本音トークということで。
鵜飼 ふふふ。
ー正直「なんで俳句がモチーフなん?」みたいなことを思ったりしませんでした? 劇作家って縛りとかテーマがあった方が燃える! っていうひともいますけど、鵜飼さんはどうですか?
鵜飼 私はやっぱりある程度テーマが決められてる方がいいですね。縛りがあった方が逆に自由に発想できるというところもあるけど、企画としてテーマがあるのはありがたいです。自分のやりたいことをやるっていうよりも、なるべく演劇を観たことがないひととか、演劇をそんなに知らないひとに観てもらいたいという気持ちがあるので。企画とかその枠組みって、企画者がそのへんのことを考えて立ち上げてると思うので。
ーこれは半ば僕の悩みなんですけど、自分のなかから湧き出る「書きたいもの」ってあります?
鵜飼 ない。
ーいつから失くなりました? むかしはお互い脚本ガンガン書いてたよなっていう気がするんですけど。
鵜飼 20代で終わった。
ーですよね! これは南河内万歳一座の内藤さん(※5)もおっしゃってたんですけど、「20代は自分のなかにあるものを掘って劇作をする」と。で、「30代になるとそれを外に求めるようになる」と。
鵜飼 だからありがたいんですよ。枠組みがあると。
ーただ、テーマが与えられても、「あれ? あんまり気が乗らないな」とか、「自分を企画の方に寄せてるだけで、なんか嘘ついてるな……」みたいな感じで、「あのころ(20代)の創作の仕方と違うな、仕事としてやってるな」みたいなことを感じることが、僕はたまにあって。「仕事で書いてるな」っていうときは、やっぱりできあがったものもおもしろくなかったりして。そういうのはないですか? 今回の作品が、ということではなく。
鵜飼 その気持ちはわかるんだけど、私は性質的にそういうのをあんまり感じないのかも。ほんとに自分で自分のことを掘り下げるのってすっごく疲れる。まあ、企画でテーマが与えられても結局は自分のことを掘り下げるんだけど。でも私は「やりたいことをやれてないなあ」って感じることはあんまりないなあ。
ーよーし、じゃあいじわるな質問をしていくぞ。
鵜飼 ふふふ(笑)
ー「なんで鵜飼さんにこういう企画の白羽の矢が立つんだよ! なんで俺じゃないんだよ!」みたいなことを思うんですよ! 僕は! 書きたいものがないって言いながら!
鵜飼 (笑)でもいろいろしてんじゃん自分も。
ーしてないしてない。まあ最近は大体2mm(※6)の演出をしてますけど。でも、この前あるひととのやりとりで気づいたんですけど、僕って表現者としてもう枯れてるんですよね。という自覚があるんですよ。
鵜飼 えー。
ーただ、そういう自覚を持てるのって大事なことなんじゃないかなと思って。「あのひともう枯れてんのにな……」って思うひとがまだまだ我が物顔でものつくってたりすると、「そこ退けよ! 譲れよ!」って思っちゃう。そういう意味ではまだ我々(30代半ば)の世代ってがんばらないといけないんですよね、たぶん。
鵜飼 瑞樹くん(※7)が自分に対して思う「枯れてる」はシビアすぎるんだよ、たぶん。「枯れてる」にもいろいろ種類があると思うし。
ーでも1行も書く気にならないんですよ?
鵜飼 そうか。書く気にならないのか。書きたいことがないんじゃなくて。
ー戯曲書くくらいならYouTube見たい……ってなっちゃうんです。
鵜飼 それは今は書くときじゃないんだろうね。
ーそういう、まだ書くだけで楽しいみたいなのが鵜飼さんのなかにまだあるのならうらやましいなあと思ってこういう質問をしてるんですけど。
鵜飼 そういう、20代の初期だけの「台詞書いてるだけで楽しい〜」みたいなのはないよ、やっぱり。だいぶ書き進めて、6割くらい書けたところで自分のなかで面白くなってくる、っていうのはまれにあるけど。
ー我々もう30代も中盤ですけど、「30代の表現」みたいなもの、「熟しきってもないし、でも若くもない」みたいな時期の表現ってたぶんあるんだろうなと思うんです。
鵜飼 あるよきっと。
ーいよいよ相談に乗ってもらってる感じになってきたな。
鵜飼 (笑)作家と作家の対談だ。
ー今回の作品が、そういう「30代の表現」みたいなものになってるかどうかっていうのを訊きたいんですよ。
鵜飼 なってますなってます。
ーそれはどういう点で?
鵜飼 まず、いろんなひとに気を遣って書いてる。
全員 (笑)
鵜飼 いやいや、正確に言うと、人とイメージを共有して書いている。決して書きたくないことは書かないんですけど。あと、自分の台詞とか文体……って言えるのかよくわかんないんだけど、自分のスタイルみたいなものを探したこともなかったし、やりたいことはやってきたんだけど、「自分はこれがいちばんフィットするのかな」というか、「ここだけは変わらんのやな」っていうのがだんだん見えてきた。
ーおおー。
鵜飼 という意味では、今回の作品は自分のなかではいちばんシンプルにしっくりくる。書いててしっくりきた。まあたまたまそういう気持ちになれてすっきりしたっていうだけだけど。
ー(インタビューの場に少しずつキャストが集まってくる様子を見て)ここに全員集まるんですか?
黒崎 ちょっとずつ集まります。
ーじゃあちょっとずつ訊きにくいことが増えていくんだな。「(出演者の)江尻くんがちょっとねー」みたいなこととか言いにくくなるんですね。
鵜飼 (笑)あー。
8年ぶりの内田ゆみ出演
ーあ、そうだ! 内田さんのことを訊きたかったんですよ! 鵜飼さんのユニットのさかな公団のメンバーで、でもしばらく演劇から退いていらっしゃって。何年ぶりに演劇に関わられるんですか?
鵜飼 ほぼ8年ぶり。
ーさかな公団のメンバー3人全員(鵜飼・内田と内山ナオミ)が揃うっていうのも今回の特徴だと思いますけど、ひさしぶりにやってみてどうですか?
鵜飼 (内田)ゆみちゃんはねえ、全っ然ブランクを感じない。
ー今回なんでまた内田さんにオファーしたんですか?
鵜飼 他の劇団からお声がかかって、出ようと思ってるっていう相談があって、「あーじゃあ自分のなかで生活の余裕があって出られると思うんだったら無理ない範囲で出てみたら?」って言ったら「うんそうしてみるー」って言ってたんだけど、そのうちその公演自体はなくなっちゃって。ということはゆみちゃんのなかにお芝居に出る余裕が生まれたのかな? と思ってここぞとばかりに声をかけたんです。
ー内田さんは今回どういう役なんですか? 以前はエキセントリックな役が多かったイメージですけど。
鵜飼 ゆみちゃんは今回はナチュラルな役。本来のあったかい感じの、母性を感じるような役です。今回はあんまりがんばらせたくないなと思って。飛び道具みたいながんばりはあんまり今回はいいかなと。団地の話だから生活の話でもあるんですよ。だから生活のにおいがする役っていうのを期待してます。
若い世代から見た鵜飼演出
ーお。江尻くんだ。
黒崎 そのまま入っていいよ。イヤホンつけたままでいいよ。
江尻 しゃべるなってことですか?
ーいやいやいや、ひとりずつ悪口聞いてってるだけだから。じゃあ、今回の出演者8人を選んだ基準みたいなのはありますか?
鵜飼 若い子は「やる気があること」。演劇に対して。あとは、バラバラの個性がほしかったんですよね。
ーじゃあせっかくなんで若い子に話を聞いてみますかね。(江尻に)鵜飼演出はどうですか?
江尻 鵜飼演出…………そうですね…………。
ーしつこい、とか。「あのシーン10回くらい返したよ」とか。
鵜飼 あーそれはある。
江尻 昨日10分くらいのシーンを2時間くらいやってました。
鵜飼 やってできるならねえ、早く終わりたいんだけどねえ。
ー(笑)キビしい!
鵜飼 「いまの台詞は嘘だな」とか、「なんでいまそれ言った?」みたいな感じのことがあると、追求する。「段取りでやったやろいまの!」みたいなのがあると、ガンガンやっちゃう。
江尻 相手役との関係性とか、共有してる情報とか、そういうのを重視されてるなという感じはします。
鵜飼 内藤さんの演出とか演劇論なんかに相当影響を受けてるなって自分でも思います。
ー他には鵜飼さんの演出の特徴は?
江尻 (小声で)特徴…………えっと…………ちょっと待ってくださいね…………ちょっと…………。
ーおっ、演出観が伝わってないぞこれは!
江尻 いやいやいやそういう意味じゃないです!
内山 そういうとこだよ。
江尻 えっ。
全員 はっはっは。
内山 瞬発力がなさすぎるんだよ。
江尻 いや、あの、
内山 普段から考えてないと瞬発力は出ないんだよ!
全員 (笑)
ー(笑)これ全部書こう。
鵜飼 みんなにダメ出しされるんですよ江尻くん。とにかく先輩たちみんなに。
ーそれはいじられるんじゃなく?
鵜飼 いや、ほんとに演出されてる。演出っていうか、指導。
黒崎 指導してる珍しい内山さんが見られます。
内山 私いじることには興味ないから。
ー厳しいですか? 鵜飼さんは。
江尻 いえいえいえ、やさしい、と、思います。
鵜飼 そうかなー。
黒崎 やさしいって思ってるんだ?
江尻 精神的な負担にはならない。
ーまだまだ耐えられるらしいですよ。
鵜飼 まだまだいけるのか!
江尻 そういう意味じゃない!
ーじゃあ、最後にひとことコメントを。
鵜飼 うーん…………。演劇……初心者……俳句初心者……のひと(小声で)観に来て欲しいです……。
ー小声! なんで小声なんですか。
鵜飼 いやなんかね、いっつも言ってることがあるんだけど、それをmola!で言ってもおもしろくないなあと思って。で、考えたんだけど。
ーいっつも言ってるのはどんなことだったんですか?
鵜飼 観に来ると自分のなかでの「あるあるー」っていうのが必ず見つかると思うので、楽しみに来てください、みたいなことを言ってます。
ーそっちの方がよかったんじゃないですか?
全員 (笑)
鵜飼 そうかな(笑)。じゃあ、それで。
構成・執筆:藤本瑞樹(kitaya505)
出演は、粟飯原百良(演劇関係いすと校舎)、内田ゆみ(さかな公団)、内山ナオミ(飛ぶ劇場・さかな公団)、江尻圭佑、木村健二(飛ぶ劇場)、中川裕可里(飛ぶ劇場)、平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)、山口恭子(演劇作業室 紅生姜)。
チケットは一般2,200円(当日2,700円)、学生(高校生以下・要学生証提示)1,000円(当日1,500円)。北九州芸術劇場プレイガイド・オンライン・電話093-562-8435(10:00〜17:00土日祝除く)、チケットぴあ(Pコード:450-183)、ローソンチケット(Lコード:89925)での取り扱い。
お問い合わせは北九州芸術劇場093-562-2655まで。
(※1)杉田久女
俳人。鹿児島で生まれたが、旧制小倉中学(現・福岡県立小倉高等学校)の美術教師・杉田宇内と結婚し、福岡県小倉市(現・北九州市)に移住。華やかさのある句で頭角をあらわすも、夫との不和や、師である高浜虚子との確執などにより句作に没頭できず、心身を衰弱させる。句集の出版を望むも生前にはかなわず、死後長女の手によって句集が刊行された。
(※2)千野さん
千野帽子(ちのぼうし)。文芸評論家、エッセイスト、俳人。公開句会「東京マッハ」などの活動を行っている。
(※3)黒崎さん
本企画の制作を担当する、北九州芸術劇場の黒崎あかね。
(※4)永井愛
劇作家、演出家、二兎社(東京)主宰。2016年2月には二兎社『書く女』を北九州芸術劇場で上演した。
(※5)南河内万歳一座の内藤さん
大阪を拠点に活動する南河内万歳一座の座長、内藤裕敬。近年継続的に行われている北九州芸術劇場の事業『Re:北九州の記憶』では、事業に関わる劇作家に向けて戯曲講座を実施しており、鵜飼も受講している。
(※6)大体2mm
北九州を拠点に活動するカンパニー。9月3日(土)〜4日(日)に新作『退屈という名の電車の駅のホーム』(作:藤原達郎、演出:藤本瑞樹)を上演する。
(※7)瑞樹くん
インタビュアーの藤本瑞樹。先述の大体2mmの新作公演で演出を務めるほか、鵜飼とともに『Re:北九州の記憶』の戯曲講座を受講していた。
女性の眼と句で綴る演劇『風、騒グ。』
作・演出:鵜飼秋子(さかな公団)
日時:2016年8月27日(土)14:00/18:00
28日(日)14:00
会場:北九州芸術劇場 小劇場(北九州市小倉北区室町1-1-1-11 6F)
料金:一般2,200円(当日2,700円)
学生(高校生以下・要学生証提示)1,000円(当日1,500円)
【関連サイト】
北九州芸術劇場『風、騒グ。』公演詳細ページ