トラッシュマスターズが福岡で初公演
トラッシュマスターズ(東京)がキビるフェス~福岡きびる舞台芸術祭~参加作品『たわけ者の血潮』(作・演出:中津留章仁)を2月18日(土)~19日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。
かつて新劇に所属し、大女優として知られた阿久津佳苗の邸宅には今、その娘である菅原伊代理とその家族、弟で劇作家の阿久津一樹が住んでいる。佳苗は数年前、不審死しており、世間では麻薬中毒で亡くなったと伝えられている。菅原家のリビングでは、伊代理を中心に阿久津一樹が創作した演劇について、会話がなされている。演劇の内容は、伊代理の家族が投影され、市議会議員で離党しようと画策している伊代理の夫茂之、在特会のような団体に入りヘイトスピーチをしている長男康生についても触れられていたようである。一樹はヘイトスピーチをテーマに戯曲を書いたようなのだが……。何故、一樹はそのような戯曲を書いたのか? 伊代理はその意味を問う。家族を通し、先進国で生きる人々の病理を鮮やかな手口で浮彫りにする。
社会問題を取り上げた骨太な作風のトラッシュマスターズが、産声を上げたばかりの新しい演劇フェスティバル、キビるフェスで福岡に初登場。トラッシュマスターズ制作、横内里穂に劇団や作品のこと、キビるフェスに期待することなどを訊いた。
―団体や作品の特色を教えてください。
近年では、領土問題(尖閣諸島)、TPP、若者の貧困、安保法制、イスラム国(宗教)など、現代社会が抱えるタイムリーな問題等を取り入れた骨太な作品で観る者の魂を揺さぶる重厚な人間ドラマを中心に描いています。東日本大震災をモチーフにした作品『背水の孤島』では読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞しました。
―「キビる」(結ぶ)をキーワードにしたこの芸術祭に参加するにあたって、期待していることはなんですか?
東京で活動する我々と、福岡の皆さんがこの芸術祭で出逢い、一緒に芸術を創造することによって、今後の日本演劇がもっと発展することを願っています。
―キビるフェスに参加する他の団体と比べて、「これだけは負けない!」という強みはどこですか?
日本演劇界の最先端を行く、笑い一切なしの王道ストレートプレイをご覧いただけます。
―最後に、mola!をご覧のみなさんに一言お願いします。
九州の皆さま、はじめましてトラッシュマスターズです。今回、福岡出身の俳優3名を迎えて、初めて福岡で公演します。紀伊國屋演劇賞など、数々の演劇賞を総なめにしている気鋭の劇作家・中津留章仁(大分出身)が描く物語をぜひご堪能下さい! 無名な俳優たちばかりの集団ですが、きっとご覧いただいたお客様の魂を鷲掴みにすることでしょう。ぜひ、ご期待ください。
出演は、星野卓誠、倉貫匡弘、髙橋洋介、森下庸之、森田匠、長谷川景、川﨑初夏、林雄大、多田香織(KAKUTA)、林田麻里。
チケットは、一般4,000円、U-25 2,500円(劇団前売のみ、要身分証明証提示)、ペア割7,000円。トラッシュマスターズ予約フォームでの取り扱い。
お問い合わせはぽんプラザホール092-262-5027、トラッシュマスターズ090-7411-6916(ヨコウチ)まで。
キビるフェス~福岡きびる舞台芸術祭~参加作品
TRASHMASTERS vol.26『たわけ者の血潮』
作・演出:中津留章仁
日時:2017年2月18日(土)13:00/18:00
19日(日)13:00/18:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般4,000円
U-25 2,500円(劇団前売のみ、要身分証明証提示)
ペア割7,000円
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