15周年を迎える「椿楼」、まずはアンコール公演『firefly』

2017.03.10

演劇創作館「椿楼」(福岡)が15周年記念アンコール公演『firefly』(脚本・演出:高橋克昌)を3月18日(土)〜19日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。

演劇創作館「椿楼」 15周年記念アンコール公演『firefly』

降り続く雨。
地図から消えた街。
生きることを諦めたその女が、雨宿りに選んだ屋根の下には、囚われた男がいた。
男は両手を戒められ、檻のない牢に座している。

男は言う。自らを罰し、捕らえていると。
自由にならない身を以って、未来を願っていると。

降り止まない雨の中、
未来を失った二人の雲間に、季節外れの光が差そうとしている――

演劇創作館「椿楼」 15周年記念アンコール公演『firefly』稽古風景

今年で結成から15周年を迎える「椿楼」。2013年の九州戯曲賞最終候補にも残り、再演を望む声も多かった『firefly』のアンコール公演を行う。節目となる今年は、秋に電子書籍の売上も好調の人気作『踊り場にて、』の再々演、年末に新作の上演を予定しているという。他にも全公演記録と裏話の公開、15年を振り返ってのロングインタビューなどを企画しているとのこと。

代表で本作の脚本・演出を務める高橋克昌から、本作についてのコメントが届いた。

本作は、『踊り場にて、』『ギフテッド』と続く「生と死と再生」をテーマにした3部作の3作目として、2013年1月に上演いたしました。初日の集客は今ひとつでしたが翌日口コミで集客が飛躍的に伸び、劇団史上最高のリピート率を記録した作品です。同年の九州戯曲賞最終候補に残ったこともあり、現在も再演希望が特に多く寄せられています。

今回は活動15年目の節目の年ということで、単純に反響の大きかった作品を再演しようかな、という考えからスタートしたのですが、2016年という年を過ごすにつれ、これでなくてはならない、本作は今再演することに意味がある、という思いが強くなってきました。
今回改めて脚本を書き直し、演出を付け直していくにつれ、『firefly』は「祈り」の物語である、と感じます。「対話劇」としての側面をより強く打ち出した新たな演出も、伝えること、伝えられることの意味を体現しようとする役者達も、全ては『祈り』のためにあるような気がします。

そうした理由から、この作品は2017年3月にしか見られない物になっています。再々演の機会があっても、恐らく同じ物をそのまま上演する意味はありません。今しかお見せできない物です。ご観劇いただければ、その意味はきっとお分かりいただけると思います。どうぞ、今しか見られない『firefly』をご覧下さいませ。

演劇創作館「椿楼」 15周年記念アンコール公演『firefly』稽古風景

出演は、礒村誠、ちる、中山啓士、脇山裕也、松尾佳美、佐藤ちえこ、中野美春、辰爾。

チケットは、一般1,800円(当日2,000円)、学生1,300円(当日1,500円)。前売のみで一般ペア割3,000円、学生ペア割2,000円、学生+一般ペア割2,500円の取り扱いも。また、半券持参で500円で観劇できるリピート割も用意されている。

予約・お問い合わせは「椿楼」制作部tsubakirou@yahoo.co.jpまで。


演劇創作館「椿楼」 15周年記念アンコール公演『firefly』

脚本・演出:高橋克昌
日時:2017年3月18日(土)19:00
        19日(日)14:00/18:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般1,800円(当日2,000円)
   学生1,300円(当日1,500円)
   一般ペア割3,000円
   学生ペア割2,000円
   学生+一般ペア割2,500円
   ※ペアチケットは前売のみ

【関連サイト】
演劇創作館「椿楼」

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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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