鹿屋でミュージカル『花戦さ』再演
劇団ニライスタジオ(鹿児島)がミュージカル『花戦さ』(原作:鬼塚忠、脚本・演出:松永太郎)を9月29日(金)〜30日(土)、鹿屋市大手町のリナシティかのや(鹿屋市市民交流センター)で上演する。
物語の主な舞台は安土桃山時代の京都。実在した華道の“中興の祖”池坊専好(初代)と、茶の湯を開いた千利休の物語。深い友情と信頼を築き、 共に美の世界を追求する二人。しかし利休は太閤秀吉に切腹を言い渡される。さらに秀吉の乱心により、罪もない町衆までが、次々と命を奪われていく。 専好は仇討を決意。時の最高権力者・秀吉に戦いを挑む専好。彼が手に取ったのは、刃(やいば)ではなく「花」だった…。
劇団ニライスタジオは2016年、鹿児島県鹿屋市を拠点に活動する脚本家・演出家で、作詞作曲家の松永太郎が設立。松永は志布志市生まれ。筑波大学大学院のとき野外教育の研究で訪れた沖縄で「人々が地元の歌や踊りに誇りを持ち、生活の中に文化が息づいている」、「島の中で、芸術が“自給自足”されている」ことにカルチャーショックを受け、沖縄に移住。2007年、鹿児島に活動の拠点を移し、2008年、リナシティかのやで自身が脚本・演出・音楽を手掛ける高校生ミュージカル『ヒメとヒコ ある王の物』を上演。以後、毎年再演を続けている。その間、鹿屋市文化会館・館長などを歴任。鹿児島県文化センター自主製作ミュージカル『ヤジロウと海乱鬼(かいらぎ)』の作・演出、「第30回国民文化祭・かごしま2015」総合開会式オープニングフェスティバルの演出なども担当。2015年には、鹿児島県芸術文化奨励賞(演劇部門)も受賞している。
今回上演されるミュージカル『花戦さ』は、鹿児島出身の作家・鬼塚忠の同名小説を原作に、松永が脚本・演出を手掛け2015年に初演。今年、同作が野村萬斎・主演で映画化されたのに合わせて再演される。本作の上演に向けて、脚本・演出の松永よりコメントが届いた。
ニライスタジオ代表の松永です。大隅地域で高校生ミュージカルを立ち上げて10年。多くの若者が巣立っていきました。演劇に目覚めた若者に、地元で社会人として演劇活動を続ける環境を与えたい。そんな想いでこの劇団と作品を作っています。昨年は東京での公演も行いました。南九州に住む私たちは、土地の持つ強みを活かした作品を創造できると信じています。志を共にする仲間と「わがムラの文化」を盛り上げていきたいですね。ご来場お待ちしております。
出演は、劇団ニライスタジオ。
チケットは、S席3,000円、A席2,000円。
お問い合わせは0995-50-1886(ニライスタジオ)まで。
ミュージカル『花戦さ』
作・演出:松永太郎
音楽:田口和行
原作:鬼塚忠『花戦さ』角川文庫刊
日時:2017年9月29日(金)19:00
30日(土)13:00/18:00
会場:リナシティかのや(鹿屋市大手町1-1)
料金:S席3,000円
A席2,000円
【関連サイト】
ニライスタジオ
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文責:九州南部駐在員H