灯台とスプーンがマクベスの三人の魔女に想を得た作品を上演
灯台とスプーン(福岡)が第四回公演『藪に坐る人』(作・演出:田村さえ)を11月17日(金)~19日(日)、福岡市南区日佐の福岡女学院大学構内 ハウイ館学生ホールで上演する。
「ひとつ願いが叶うたび、何かをなくしていく気がしてそれでも私は、願わずにはいられなかった。」
魔女の村ハガツサに住む13歳の魔女見習い・リリはある夜、親友であり魔女に憧れる人間の少女・千草と一緒に、伝説の魔女・セナを蘇らせてしまう。かつて魔力を失った魔女たちはセナの復活を知り大いに喜んだが、伝説の魔女を恐れた人間は魔女の侵入を防ぐ大きな壁を建設し、リリと千草は離れ離れになってしまった。それから4年後。二人が再び出会ったのは、悪しき魔女が棲むと言い伝えられてきた、<呪いの藪>の中だった。
「約束」をきっかけに、藪の中で生きることを選択した魔女たちの、愛と勇気と、希望とその代償のお話。
福岡で活動する女性3名の演劇集団、灯台とスプーン。作・演出の田村さえに、劇団のことや作品について聞いた。
ー「灯台とスプーン」とはどのような団体ですか?
灯台とスプーンは、メンバーが3人だけの小さな演劇団体です。福岡女学院大学人文学部表現学科という演劇を学べる学科の卒業生が社会人になってから再結集しました。毎回の公演ごとに客演さんをお呼びし、たくさんの方に協力していただきながら作品を制作しています。本公演はすべてオリジナルの長編戯曲を上演していて、今のところ全ての作品が女性主人公です。演劇を使って、女性が世の中でどんな風に生きていくかを見つめたい、見つめてほしいという気持ちは少しあります。
ー『藪に坐る人』はどのような作品ですか?
マクベスの「三人の魔女」で、日本で初めて「魔女」という言葉(翻訳)が生まれたという説を知り、三人の魔女が出てくる話を作りたいなと思っていました。そこから魔女狩り等の歴史や、魔女の生き方等について調べ、現代にも通ずるところがあるなと感じ、ファンタジーを通して人種の問題や家族のことを描けたらと思い脚本を書きました。
魔女の語源はドイツ語でhagazussaと言い、「境界を飛び越える人」や「藪(森と村の間)に座っている人」などと訳されています。そこから、藪の出てくる話にしようと思いました。主人公の魔女見習いリリと人間の友達千草の物語を中心に、さまざまな登場人物が活躍します。友情の物語でもあり、母と娘の物語でもあり、いろいろな角度から楽しんでいただけるかな、と思います。
ー今後の予定や目標などはありますか?
すでに演劇以外の活動をしている方と作品を作ったり、美術協力をしていただいたり、他ジャンルの活動をされている方と出会いに行ったりはしていますが、今後も色々な面白いことをしている人たちと、自由な作品作りができればいいなと思ってます。
2015年の旗揚げから今年で3年目になります。多くの方のご協力をいただき、四回目の本公演が実現できそうです。今後も、作る側も観る側も楽しんで関わることのできる、続いてほしいと思われる団体になるように、まずは自分たちが良いと思える作品を作り続けたいと思います。
ーmola!をチェックしている方にメッセージを!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます! 公式サイトには、役者さんインタビューを掲載しているので、そちらもぜひご覧ください。『藪に坐る人』皆様のお越しを心よりお待ちしております!
出演は、安藤美由紀、柳田詩織(以上灯台とスプーン)、いりえとく、倉本星華、ケニー(非・売れ線系ビーナス)、福田みゆき、森永桃子、夢菜、吉住玲香、薔薇園花江。
チケットは、一般2,000円(当日2,500円)、学生1,500円(当日2,000円)、女学院チケット1,000円(福岡女学院の学生限定)、ペア割3,600円(前売のみ)。予約フォームでの取り扱い。
お問い合わせは灯台とスプーンtoudai.to.spoon@gmail.comまで。
灯台とスプーン 第四回公演『藪に坐る人』
作・演出:田村さえ
日時:2017年11月17日(金)19:00
18日(土)13:00/16:00/19:00
19日(日)13:00/16:00
会場:福岡女学院大学構内 ハウイ館学生ホール(福岡市南区日佐3‐42-1)
料金:一般2,000円(当日2,500円)
学生1,500円(当日2,000円)
女学院チケット1,000円(福岡女学院の学生限定)
ペア割3,600円(前売のみ)
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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。