求む、九州男児!北九州芸術劇場が次作の出演者募集
北九州芸術劇場(北九州)が創造作品『新作(タイトル未定)』の出演者オーディションを4月7日(土)~8日(日)に実施する。現在、この公演に参加する九州出身または在住の男性出演者を募集している。
本作は、熊本県出身の田上豊(田上パル)が作・演出を手がける、九州男児をテーマにした「オール九州キャスト」による公演。企画者の加賀田浩二に作品のコンセプトを、田上豊にこの公演にかける意気込みを聞いた。
ー本作のテーマを九州男児としたきっかけなどはありますか?
加賀田 自分自身も九州男児で、九州男児のアーティストを集めて、九州オリジナルの作品を創作したいという思いがまずありました。田上さんとはこれまで田上パルの公演はもちろん、劇場での教育・福祉現場へのアウトリーチ事業(※1)や東筑紫学園高校(※2)の高校生たちと創作した『Q学』(※3)など何度かご一緒していますが、田上さんの作品には、ある意味九州男児という言葉をイメージさせる熱量や泥臭さ、それでいてどこか故郷や懐かしさを感じさせるような郷愁もあります。そんな「九州男児」である田上さんに作・演出を、そして5名の俳優(※4)の方に出演をお願いしたところから企画が走り出しました。
ーどのような作品になりそうでしょうか?
加賀田 私の祖父は、父から聞いた話だとそれこそちゃぶ台をひっくり返すような人で、まさに世間一般の九州男児、というイメージの人だったようです。その遺伝子を受け継いだ私は、深夜にキッチンテーブルを布巾で拭いています。時代と共に男女、社会、色んな関係性も変化してきました。九州男児というフィルターを通して、田上さんに今の時代を泥臭く描いていただきたい。魅力的な田上豊さん、そして個性あふれる九州の俳優たちと一緒にこの地ならではのグルーヴを巻き起こし、面白い作品を発信することが出来ればと思っております。
田上 今回は企画の構想段階から相談を受けていたので、さまざまな荒波を乗り越え実際に企画が決まった時はとびきり嬉しかったです。企画者がこの企画をこの世に送り出そうと奔走した努力の賜物だし、実際にオファーを受けていよいよだなと思いました。作品は、男たちの男たちによる世の中のための作品になると思います。とにかく一生懸命生きている人たちを描くつもりです。
ー最後にmola!をチェックしているへ作品への意気込みやメッセージをお願いします。
田上 九州といってもたくさん県があるので、ひとえにこういう感じ! とは言い切れないですが、九州はやっぱり大きな大陸で、そこに住む男というのは、血の気が多い印象があります。同族意識が強く、他人であっても九州出身ということだけで、なんとなく親戚のような親近感が湧き、酒を酌み交わしてしまう。あとは、強気に見える男の人ほど内弁慶!これは結構言えてると思う(笑)。九州発信の新しい創造物を目指しますので、いろいろと新しいチャレンジに溢れるクリエイションになると思います。そんな冒険的な創作の仲間(共犯者)になってくれる! という方は、是非ふるってご応募ください。たくさんの出会いを楽しみにしています。
(※1)アウトリーチ事業
福祉分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービス。本件においては舞台芸術のノウハウを用いた教育・福祉分野等など地域社会への芸術普及活動を指す。
(※2)東筑紫学園高校
北九州市小倉北区にある高校。演劇を学ぶ「演劇類型」や、体育、音楽、美術などを学ぶ学科がある。
(※3)『Q学』
北九州芸術劇場×東筑紫学園高校演劇類型の連携公演。2015年に北九州芸術工業地帯の企画として実施された。田上豊が作・演出を務め、東筑紫学園高校演劇類型の生徒が出演した。
(※4)5名の俳優
本作には、有門正太郎(有門正太郎プレゼンツ)、ぎたろー(コンドルズ)、椎木樹人(万能グローブガラパゴスダイナモス)、寺田剛史(飛ぶ劇場)、日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)の出演が決定している。
オーディション日程は、4月7日(土)一次審査、8日(日)二次審査。高校生以上で九州出身または在住の男性が対象となる。3月12日(月)必着。詳細は北九州芸術劇場公式サイトを参照のこと。
お問い合わせは北九州芸術劇場093-562-2620まで。
北九州芸術劇場 創造作品『新作(タイトル未定)』
作・演出:田上豊(田上パル)
日程:2018年11月29日(木)~12月2日(日)
【関連サイト】
北九州芸術劇場 創造作品「新作(タイトル未定)」出演者募集ページ
北九州芸術工業地帯『Q学』
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。