北九州芸術劇場プロデュース『せなに泣く』いよいよ上演!
北九州芸術劇場プロデュース/九州男児劇『せなに泣く』(作・演出:田上豊)が11月29日(木)~12月2日(日)、北九州市小倉北区室町の北九州芸術劇場 小劇場で上演される。
九州の何処か。少子高齢化が進んだこの街は、今やゴーストタウンのような不気味さが漂う。福祉事務所の吉村が訪れた街外れの一軒家には、目の見えない男と、弟らしき人物が暮らしていた。
かつては児童養護施設として、不遇な運命に立ち向かう男たちの、最後の砦であった「後藤寮」。秀才のマサハル、荒くれ者のせいちゃん、ひっつき虫のやー。高倉健に憧れる寮長、と、新入りの兄弟。授業参観、運動会、母の日にクリスマス。親のいない彼らにとっては、世間の日常が、いつも微かな痛みと共に押し寄せる。
自分を信じ、仲間を信じ、昭和と平成を駆け抜けた男たちの、笑いと涙の記憶。
熊本県出身の田上豊(田上パル)が作・演出を担当する『せなに泣く』は、キャストも「九州出身」「九州で活躍」など、九州に縁のある男性たちによって作り出される笑いあり涙ありの群像劇。田上は自身の劇団・田上パルで2006年に『報われません、勝つまでは』を、2016年に『合唱曲第58番』を上演。また、2015年には北九州芸術劇場と九州唯一の演劇科を持つ東筑紫学園高校と連携して創作した『Q学』を上演するなど、同劇場になじみが深い。
本作の企画者である北九州芸術劇場の加賀田浩二が「祖父は絵に描いたような昭和の九州男児で、父の代になると週末には料理をしたりと時代と共に九州男児の姿も変わっている。ここ北九州で、熱い面々と九州のかおりがする舞台が生み出せたら」と語れば、キャストの五島真澄は「“九州男児”という言葉や響きが苦手。父や母の影響で家事も仕事も同じようにという環境で育った」とコメント。田上豊は「家の近所に事情があって親と暮らせない子たちが暮らす福祉施設があって、自分も親であり、そういった事と九州男児の特性をかけあわせて、人間の奥底にある痛みのようなものを描きたい」と語る。本作に携わる出演者・スタッフの人生観が反映された作品となりそうだ。
出演は、有門正太郎(有門正太郎プレゼンツ)、ぎたろー(コンドルズ)、椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、寺田剛史(飛ぶ劇場)、日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)、荒木宏志(劇団ヒロシ軍)、河内哲二郎、五島真澄(PUYEY)。
チケットは、一般3,000円(当日3,500円)、学生2,500円(当日3,000円)、高校生〔的〕チケット1,000円(劇場窓口前売のみ取扱い)。北九州芸術劇場オンラインチケット、プレイガイド093-562-8435、チケットぴあ(Pコード:484-046)、ローソンチケット(Lコード:85123)での取り扱い。
お問い合わせは北九州芸術劇場093-562-2655まで。
北九州芸術劇場プロデュース/九州男児劇『せなに泣く』
作・演出:田上豊(田上パル)
日時:2018年11月29日(木)19:00
30日(金)19:00
12月1日(土)13:00/18:00★
2日(日)13:00
★アフタートークあり
会場:北九州芸術劇場 小劇場(北九州市小倉北区室町1-1-1-11 6F)
料金:一般3,000円(当日3,500円)
学生2,500円(当日3,000円)
高校生〔的〕チケット1,000円(劇場窓口前売のみ)
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北九州芸術劇場プロデュース/九州男児劇『せなに泣く』公演詳細ページ
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