演劇ユニット「」が漫画を原作とする作品を上演

2019.03.20

演劇ユニット「」(福岡)が第5回本公演『戯曲「hなhとA子の呪い」』(原作:中野でいち、作・演出:浜地泰造)を4月13日(土)~14日(日)、福岡市博多区祇園のぽんプラザホールで上演する。

演劇ユニット「」 第5回本公演『戯曲「hなhとA子の呪い」』

「性欲は真実の愛にとって障害となる」との信念を持つ針辻真。
そんな彼の前に謎の幼女A子が現れ囁く
「針辻君にも性欲は存在するー」
そんなA子の言葉は呪いとなって針辻は惑い乱れていく…
愛に捕らわれ縛られた男は「真実の愛」を手にする事ができるのか?
そんな「性欲」と「過去の罪」についてのお話。

福岡を拠点に「会話する」ことをコンセプトに活動する演劇ユニット「」。本作は、漫画を原作とした作品。演出の浜地泰造に作品について聞いた。

ー演劇ユニット「」はどのような団体ですか?

非日常の空間でありながら、まるで違う場所で同じ会話が繰り広げられているかのようなリアリティをいつもは大事にしています。いつもは。

ー原作がある漫画を舞台化した理由を教えてください。

まず、僕自身がこの作品が大好きで、一目見た時から惚れ込んだ、というのが率直な理由です。
この作品のセリフ回しや世界観がとても美しく、読んでいるうちに舞台化したいと考えるようになりました。この作品と出会って約1年後、次回作品の台本を一部書いていたのですが、その時のテーマが「コンプレックスをいかに描き出すか」ということと「幼少期の失敗が人生を大きく変える」「欲望=コンプレックスの裏返し」という内容でした。改めて漫画を読み直すと、自分の言いたいことがこの漫画には詰まっていたため、この作品を上演したいと改めて思い返し、縁あってこの作品を上演することになりました。

ー見どころを教えてください。

「漫画空間」と「リアリティ」の描き方です。かぎかっこはリアリティを大事にしている、と述べましたが、漫画という媒体はある意味その対極にあると言ってもいいものです。漫画が原作ではありますが、「原作をただなぞるだけ」にはしたくなく、かつ、昨今さまざまな実写作品で問題になっている「原作無視」は、この作品の一ファンとして絶対に、絶対にせず、その難しい対立を調和させながら、かぎかっこだからこそできる、キャラクターが別の空間で生きているような演出をしています。役者一人ひとりがキャラクターと向き合って舞台に再翻訳した、そんなつくり方をしていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

ーmola!をチェックしている方へメッセージをお願いします!

とにかく素敵な舞台です! なぜなら、原作が僕が大好きな作品だからです。かつてないチャレンジなので、演出で悩む時もありますが、いつも困ったときには「自分がお客さんとして、この作品を見た時に満足できるか?」ということを全ての基本としています。大好きな作品だからこそ、妥協せず「hなhとA子の呪い」に向き合い、楽しい作品に仕上げていますので、ぜひともご来場ください!

チケットは前売1,800円(当日2,000円)。カルテットオンラインでの取り扱い。

お問い合わせは演劇ユニット「」playunitkagikakko@yahoo.co.jp、090-1196-7569(サカイ)まで。


演劇ユニット「」 第5回本公演『戯曲「hなhとA子の呪い」』

原作:中野でいち(「hなhとA子の呪い」(リュウコミックス))
作・演出:浜地泰造
日時:2019年4月13日(土)13:00/18:00
        14日(日)13:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園8-3)
料金:前売1,800円(当日2,000円)

【関連サイト】
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演劇ユニット「」 第5回本公演『戯曲「hなhとA子の呪い」』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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