飛ぶ劇場が上演10年目の“銀河鉄道”で初の沖縄公演
飛ぶ劇場(福岡)が『Q稿、銀河鉄道の夜』(原作:宮沢賢治、作・演出:泊篤志)を8月24日(土)~25日(日)に那覇市字銘苅のアトリエ銘苅ベースで、10月5日(土)~6日(日)に行橋大字高瀬の自宅劇場「守田ん家。」で上演する。
北九州を拠点に活動する飛ぶ劇場が上演を重ねる『睡稿、銀河鉄道の夜』が、上演10年目となる今年、タイトルを『Q稿、銀河鉄道の夜』に改題して、沖縄県那覇市と福岡県行橋市で公演を行う。劇団初の公演地となる沖縄では、現地出演者をワークショップで選定するという初の試みを行った。現地出演者の古堅晋臣とコハマコ、作・演出の泊篤志に意気込みを聞いた。
―まずは、古堅さん、コハマコさん、自己紹介をお願いします。
コハマコ はいたい、ちゅーうがなびら!(こんにちは!)。オリジン・コーポレーション劇団OOC(ダブルオーシー)所属の「コハマコ」と申します。沖縄県那覇市の出身です。自身の活動としては、劇団公演のほか、一人芝居やミュージカルなどにも挑戦しています。プライベートでは、旅行、お酒を飲むことが大好きです。
古堅 フルゲンシントミです。沖縄で「芝居ユニット ukulelebowl」というワンシチュエーションコメディを公演するユニットで、作・演出をやりながら、よその舞台にちょこちょこ役者として舞台に立たせていただいているウクレレとボウリングとステーキと鳥皮とビールと清野菜名と斉藤由貴と米米クラブと岡村靖幸と奥田民生とフレンズと、あ、あと舞台をこよなく愛する男です!
―泊さんに伺います。沖縄公演に向けて初の試みとなるワークショップを開催したとのことですが、感触や手応えについてお聞かせください。
泊 ワークショップ当日の午後から土砂降りの雨になって、バケツをひっくり返したようなってくらいの。で、これ、参加者集まるかなぁ、何なら中止かなぁって思ってたら、欠席したの1人で、普通にワークショップできまして、沖縄の人の豪雨に対する耐性みたいなことを感じました。1人1人、ちゃんと知りたいなぁと丁寧にワークショップやってたら2時間があっという間で、もう1時間やりたかったくらい。皆さん達者で! 芝居が上手いっていうか、「人が楽しい」ていう感触? あぁ日々楽しい生活をしているんだろうなぁみたいな、もしかしたらそれがウチナンチュ気質なのかも知れないですけど。豪雨の中、楽しい皆さんと楽しい演劇の時間を過ごせて、ハッピーな気持ちになりました。
―古堅さん、コハマコさんにも伺います。ワークショップに参加しての感想をお聞かせください。
古堅 恥ずかしいのですが、ワークショップにあまり参加したことが無く、いまだにワークショップの意味さえわかっていないおっさん役者なんですが、自分のスマホに入ってるおすすめ写真を紹介する自己紹介や初見のセリフのやり取りを、絡んだことのない役者さんと一緒に泊さんの注文に応えながらこなす事に外の大雨の音とともに上がっていく久々のドキドキ感を味わい、とても楽しく過ごさせていただきました。
コハマコ 率直に、楽しかったです! ワークショップ用の台本を最初は自由に読んだのですが、泊さんが関係性や設定などを変えると、面白すぎてセリフが言えなくなるぐらい笑ってしまいました。ダメですけど(笑)。そのくらい面白く楽しく参加させていただきました。
―mola!をチェックしている方へメッセージをお願いします!
コハマコ 九州の演劇情報が分かるサイトは演じる側や観る側にとっても素晴らしいツールだと思います。九州へ行く際はmola!で情報をチェックして劇場に行きたいと思います。古堅晋臣さんと沖縄公演『Q稿、銀河鉄道の夜』を盛り上げて、行橋公演につなげていけたらと思います。皆様、ぜひ! 行橋公演に足をお運びください!! もし沖縄公演にも来ていただけたら泣いて喜びます~!!! 皆様のご来場、心よりお待ちしています!
古堅 僕は失礼ながら、「飛ぶ劇場」さんや「mola!」のことも初めて知りましたし、「銀河鉄道の夜」も読んだ事がありません。そんな無知な僕が、逆に無恥を武器にして今回の舞台に参加させていただきます。飛ぶ劇場さんや観に来ていただけるお客様にご迷惑をかけることなく、いかにも最初から全てを知っていたように振る舞い、『Q稿、銀河鉄道の夜』の舞台にずーっと前から参加してました的な感じで、沖縄の公演を無事に終演し、楽しく打ち上げをして、飛ぶ劇場のみなさんが沖縄最高! と叫んでいる時に、「近隣に住宅があるので、静かにしてくれませんか?」と注意することを目標に、頑張ります。「本当にやるかな?」と思われる方、ぜひ沖縄のアトリエ銘苅ベースまで足を運んでみませんか? これまでの文章を読んで、気を悪くされた方がいましたら心から謝りますので、その際もできれば沖縄のアトリエ銘苅ベースまで足をお運びください。『Q稿、銀河鉄道の夜』、楽しみです!
泊 ワークショップに来てくださった皆さんもそうだし、上演会場のアトリエ銘苅ベースを取り巻くみなさんも本当に楽しくって、かつ細やかに対応してくれてて、もうすでに「沖縄最高!」と叫びたいくらいです。もう10年やってる『銀河鉄道』が沖縄の人たちが加わってどうなるのか? 沖縄のお客さんがどんなふうに巻き込まれ(観客参加型の芝居ですからね!)、舞台の見え方がどんなふうに変ってくるのかを楽しみたいし、沖縄の皆さんにはもちろんだけど県外の人にも“沖縄の銀河鉄道”を目撃してもらいたいなぁと思ってます。
出演は、木村健二、葉山太司、中川裕可里、脇内圭介、文目卓弥。演奏、Aji。沖縄公演現地出演者は、古堅晋臣(芝居ユニット ukulelebowl)、コハマコ(劇団OOC)。行橋公演現地出演者は、平林拓也(演劇関係いすと校舎)、松下龍太朗(演劇関係いすと校舎)。
チケットは一般前売2,500円(当日3,000円)、学生1,500円、親子ペア1,500円。カルテットオンライン(沖縄/行橋)での取り扱い。
お問い合わせはgintetsu@kitaya505.com、080-1710-2887(kitaya505)まで。
飛ぶ劇場『Q稿、銀河鉄道の夜』
原作:宮沢賢治
作・演出:泊篤志
料金:一般2,500円(当日3,000円)
学生1,500円
親子ペア1,500円
【沖縄公演】
日時:2019年8月24日(土)19:30★
25日(日)14:00◇※
★古堅晋臣(芝居ユニット ukulelebowl)◇コハマコ(劇団OOC)
※アフタートークを実施(ゲスト:当山彰一(劇艶おとな団))
会場:アトリエ銘苅ベース(那覇市字銘苅203)
【行橋公演】
日時:2019年10月5日(土)14:00★/19:00◇
6日(日)12:00◇/16:00★
★平林拓也(演劇関係いすと校舎)◇松下龍太朗(演劇関係いすと校舎)
会場:自宅劇場「守田ん家。」(行橋市大字高瀬295)
【関連サイト】
飛ぶ劇場
飛ぶ劇場情報局
飛ぶ劇場(Twitter)
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