いすと校舎が新人戯曲賞最終候補作『もものみ。』を再演
演劇関係いすと校舎(福岡)が第28回公演『もものみ。』(作・演出:守田慎之介)を9月13日(金)~15日(日)に行橋市大字高瀬の自宅劇場「守田ん家。」で、9月28日(土)~29日(日)に北諸県郡三股町三股町大字樺山の旧小倉邸で上演する。
福岡にある町の集落。
古くから果物の産地だったこの町で、
桃の果樹園を営む市井家。
祖父の代から続く「市井果樹園」は、
昨年二代目である夏実が他界し、
長男の豊が三代目を引き継ぐことになった。
季節は桃の最盛期を終え、
他の農家よりも一足早く冬支度を始めた秋。
まつりの後のような、ゆっくりとした時間が流れていたが…
演劇関係いすと校舎が2015年に初演を行い、2016年の日本劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作となった『もものみ。』を再演する。作・演出の守田慎之介に、作品について聞いた。
―本作『もものみ。』はどのような作品ですか?
これまでたくさんの家族の形を描いてきましたが、この市井家はその中でも比較的穏やかな日常を過ごしている家族です。ただ、そんな家族にも小さな出来事が起こったり、家族に対する複雑な想いがあったり、穏やかだけでは片づけられない日常があると思っています。そんな、なんだか複雑な想い、複雑だなー、難しいなーってことではなく、かなり滑稽に描いていて、コメディー作品ではありませんが、きっと皆さんに楽しんでもらえる作品になると思います。2015年に初演した作品なのですが、終わってすぐに再演したいと願っていた作品で、ありがたいことに最終候補にも選んでもらい、これだったらいつでも行けるぞって思っていたのですが、なかなか機会がなく。今回は宮崎県三股町にある古い民家をイベントスペースにした、自宅劇場に近い雰囲気のある場所でやらせていただけることになったので、それだったら新作公演ではなく劇団の自信作を持って行きたいなと思い、ついに再演することになりました。
初演から出演メンバーも変わり、新しい『もものみ。』を創作しているのですが、淡々と描いていた前回よりも、ちょっとだけ派手になっているんじゃないかなって思います(ほんのちょっとです)。それから終盤から幕切れまでの時間はより濃密になるんじゃないかと思っています。
―mola!をチェックしている方にメッセージをお願いします。
4年ぶりに再演する「もものみ。」は、自信を持って劇団の代表作だと言えます。再演にあたって久しぶりに読み直したら、よく書いてるなーって他人事のような感想を持ったぐらいです。行橋、三股の緩やかな空気の中で、穏やかな家族の話を観ませんか? どうぞ、劇場でお待ちしております。
出演は、谷川哲朗(劇団C4)、横佐古力彰(劇団言魂)、高野由紀子、柳本あゆみ、吉田砂織、中川歩、平林拓也、渡辺るみ、貝原幸子(渡辺、貝原はダブルキャスト)。
チケットは行橋公演が一般1,800円(当日2,300円)、学生1,200円(当日1,700円)。三股公演が一般1,500円(当日1700円)、高校生以下700円。予約フォーム(行橋/三股)での取り扱い。
お問い合わせはいすと校舎info@isukou.netまで。
演劇関係いすと校舎 第28回公演『もものみ。』
作・演出:守田慎之介
【行橋公演】
日時:2019年9月13日(金)20:00
14日(土)14:00/19:00
15日(日)15:00
会場:自宅劇場「守田ん家。」(行橋市大字高瀬295)
料金:一般1,800円(当日2,300円)
学生1,200円(当日1,700円)
【三股公演】
日時:2019年9月28日(土)19:00
29日(日)15:00
会場:旧小倉邸(北諸県郡三股町三股町大字樺山3991)
料金:一般1,500円(当日1700円)
高校生以下700円
【関連サイト】
演劇関係いすと校舎
演劇関係いすと校舎(Twitter)
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