八代地方の民話「彦一とんち話」をミュージカル自立てで上演
あったかハートふれあい劇団(八代)が『彦一まつり』(作・演出:村山優一郎)を7月9日(土)、八代市新町の桜十字ホールやつしろで上演する。
平成5年に市民ミュージカル劇団として設立、以降八代の自然や文化、歴史を上演しているあったかハートふれあい劇団。本作は、八代地方に伝わる民話「彦一とんち話」を、芝居、歌、落語などを取り入れたミュージカル仕立てで上演するもの。作・演出を担当する村山優一郎に、劇団や作品について聞いた。
ー劇団の紹介をお願いします。
あったかハートふれあい劇団は、今年で30周年を迎える市民ミュージカル劇団です。地域の有志で構成され、地元に根差した作品を作り、ずっと八代で活動を続けてきました。劇団も30年続くと大きく変わるものでして、元は大人の劇団だったのですが、近年はメンバーの高齢化に伴い大人が激減。代わりに子どもの割合が年々増加していって、今ではさながら子ども劇団の様相を呈してます。
実は昨年、長年劇団を率いてきた前代表が退き、併せて劇団の運営陣が一新。今回が新体制になってから一発目の公演になります。そんな記念すべき公演の題材として選んだのが「彦一とんち話」でした。
ー「彦一とんち話」や本作について教えてください。
「彦一とんち話」は八代に伝わる民話です。「一休さん」や「吉四六さん」と並び、「日本三大とんち話」にも数えられています。私も父や祖父から、彦一さんのお話を聞かされて育ちました。八代が誇るべき宝であると言えるでしょう。ところが、最近の子どもたちはその彦一をよく知らないと言うのです。名前を聞いたことがあるならまだいい方。普通に聞いたことないという子が大半のようです。ならば自分が教えてやるしかない! そんな気持ちで今回の作品を作りました。
内容は100%コメディです。子ども劇団の作品にありがちな、道徳的なメッセージや社会的な主張などは一切ありません。とにかく笑って楽しめる作品を目指しました。元の話をそのまま表現することもあれば、大幅なアレンジを加えた話もあります。とんち話には「さすがにそれはあり得ないだろ?」と言いたくなるような無理やりな話も多いのですが、そんなエピソードは調子のいい音楽に乗せてお届けします。ミュージカルって表現方法は便利ですね。音楽にも力を入れております。サンプルをお聞きください。
とにかく“楽しい”がずっと続くお祭りのような作品です。お楽しみに。
チケットは、大人1,000円(当日1,200円)、子ども500円(当日600円)。予約フォームでの取り扱い。
お問い合わせは劇団問い合わせフォームまで。
あったかハートふれあい劇団『彦一まつり』
作・演出:村山優一郎
日時:2022年7月9日(土)14:00/18:00
会場:桜十字ホールやつしろ(八代市新町5-20)
料金:大人1,000円(当日1,200円)
子ども500円(当日600円)
上演時間:120分
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