姫の恋心はやがて狂気と化シテ
福岡出身の観世流能楽師、今村嘉太郎が『道成寺』を4月19日(日)、福岡市中央区大濠公園の大濠公園能楽堂で上演する。
「安珍清姫」の道成寺縁起が題材となっている『道成寺』は、激しい女の恋の執心を描いた作品である。死んでもなお残る女の執念の恐ろしさが表現され、現行曲の中でも最も大掛かりな大曲。舞台中央には数十キロの釣鐘が釣り上げられる。<乱拍子>での小鼓の息を詰めた長い間と鋭い掛け声、シテの緊迫した動きと足使いが見所。また<乱拍子>の静寂を破り<急之舞>で激しく舞、クライマックスでシテが鐘に飛び入る<鐘入り>は、この作品の最大の見所となっている。
本公演では能『道成寺』以外にも、舞囃子『高砂』、狂言『六地蔵』、舞囃子『野宮』が上演される。能も舞囃子も狂言も楽しめる、豪華なプログラムも魅力的。
出演は今村嘉太郎、今村哲朗、野村万禄、観世清河寿ほか。
チケットは前売でS席13,000円、A席11,000円、自由席8,000円、学生自由席4,000円。当日はそれぞれ1,000円増。チケットの取り扱いはチケットぴあ、ローソンチケット、劇ナビFUKUOKA、大濠公園能楽堂。お問い合わせは070-5416-2621(道成寺福岡公演実行委員会)まで。
今村嘉太郎 独立五周年公演『道成寺』
日時:2015年4月19日(日)13:00
会場:大濠公園能楽堂(福岡市中央区大濠公園1番5号)
料金:前売S席13,000円、A席11,000円、自由席8,000円、学生自由席4,000円
当日S席14,000円、A席12,000円、自由席9,000円、学生自由席5,000円
※未就学児入場不可
【関連サイト】
今村嘉太郎公式HP
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。