劇団go to、今回はフラメンコ
劇団go to(福岡)が第5回公演 『墨と薔薇』(作・演出:後藤香)を5月16日(土)~17日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。
公演毎に俳優が作品のために必要な「特別な技術」を修練する、劇団go to。旗上げ公演『タンバリン』では、ボクシング元世界チャンピオンの鬼塚勝也氏による指導で、自己の内面が透けて見えるシャドーボクシングのシーンを作り上げた。今回の『墨と薔薇』では、田舎町にあるタブラオ(フラメンコを行うバーやレストラン)の世界観を再現するため、出演者全員がフラメンコの修練に励む。そんな絶賛修練中の『墨と薔薇』の出演者3名から、ストイックなコメントが届いた。
後藤香
ボクシングトレーニング時は、手が常時ドラえもんの手みたいでした。今でも軟骨は固まったまま、皮に張り付いています。今回、フラメンコを教えて貰っている先生は頭蓋骨が小さくて、首が長くて、肌が綺麗で、ちょっと踊っただけでふわっと匂い立つ色気があるのだけど、同じ身体を持つ人間なのに、どうしても同じ形にならず、しかも同い年で奮えました。
小坂愛
これまでの作品はその人物として楽器を演奏したり、その人物として料理をしたり…といった兼ね合いに苦戦をしました。今回も役者として、演じるのも技術のひとつだと思いますので、その役作りと技術習得の両立が難しいです。
立藤寿弥
技術習得は、芝居をしながらの体への制約の一つ、普段の体との戦いでもあります。私生活じゃ絶対にしない動き。上半身を固定することがこんなに難しいとは思わなかった。今では外出中、ナルシストに見えないようにガラスに写る自分を見て背を伸ばして歩くよう心がけています。
前回公演『情熱パウダー』では、包丁さばきを極めるあまり、腱鞘炎になりかけるほどの俳優もいたという。鬼塚勝也氏は、現役時代のストイック過ぎるボクシングへの姿勢をしばしば「修行僧」に例えられることがあったが、劇団go toの面々も「演劇界の修行僧」を目指すのであろうか。
出演は、後藤香、小坂愛、立藤寿弥。
チケットは現在予約受付中。一般前売2,000円(当日2,500円)、学生前売1,500円(当日2,000 円)。予約フォームから予約できる。お問い合わせは劇団go toコンタクトフォームまで。
劇団go to 第5回公演 『墨と薔薇』
作・演出:後藤香
日時:2015年5月16日(土)17:00/20:00
17日(日)14:00/17:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般前売2,000円(当日2,500円)、学生前売1,500円(当日2,000 円)
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劇団 go to
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