東京で1か月のロングラン作品が福岡に

2015.04.12

アマヤドリ(東京)が『ぬれぎぬ』(作・演出:広田淳一)を、5月30日(土)~31日(日)、福岡市中央区天神の西鉄ホールで上演する。

アマヤドリ『ぬれぎぬ』チラシ

「人は、それぞれのマジックミラー号にのって。」

舞台は「自由」が大いに拡大され、刑務所までもが半民営化されたリバタリアンの行政特区。日本でありながら今の日本とはちょっと違う、そんな場所。派遣労働のソーシャル・ワーカーとして、受刑者たちに「心からの反省」を促すべく活動を続ける夫妻・向井と有島を軸に、被害者の親族や受刑者の犯した罪とその内面を巡って物語は進む。

妻・有島が担当するストーカー殺人を犯した男(門田)は、なかなか有島の望むような形での反省、更生へは向かってくれず、強すぎる糾弾の言葉がかえって門田の心を頑なにしてしまう。一方、向井はどこまでも軽妙に話す安楽死殺人犯の中年女(占部)に手こずっていた。夫妻を始めとする人材派遣会社「ニンゲン」の職員たちと、自らの罪に向き合うことを拒絶するかのような言動を繰り返す受刑者たちとの間にはいつも小さな衝突が繰り返されていた。そんな折、夫妻の間にもぬきさしならない大問題が発生して、ふたりの関係もまた大いにゆらいでいくこととなる……。

ストーカー殺人、安楽死殺人、出生前 DNA 鑑定など、現代日本の抱える答えの出ない問いに挑む濃密な会話劇。ゆっくりと「善」と「悪」、「常識」と「非常識」との溝が融解していく。ダンスもない、音楽もほとんどかからない、劇団員のみでお届けするアマヤドリの新境地!

アマヤドリは、2001年「ひょっとこ乱舞」として結成され、2012年に現在の「アマヤドリ」へと改称した。広田淳一によるオリジナル戯曲を中心に、現代口語から散文詩まで扱い、クラッピングや群舞など、音楽やダンスの要素も取り入れた作品を発表している。

また、アマヤドリは公演に先駆けて演劇ワークショップも行う。興味のある方はこちらもチェックしてほしい。

出演は、笠井里美、松下仁、小角まや、榊菜津美、糸山和則、沼田星麻、中村早香。

チケットは一般前売3,000円、一般当日3,500円、学生前売1,500円、学生当日2,000円。CoRichチケット!、ローソンチケット、アマヤドリHPにてお取扱い中。お問い合わせは090-2936-2116(アマヤドリ)まで。


アマヤドリ『ぬれぎぬ』

作・演出:広田淳一
日時:2015年5月30日(土)14:00/19:30
        31日(日)14:00
会場:西鉄ホール(福岡市中央区天神 2-11-3 ソラリアステージ 6F)
料金:一般前売3,000円(当日3,500円)
   学生前売1,500円(当日2,000円)

【関連サイト】
アマヤドリ

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アマヤドリ『ぬれぎぬ』チラシ裏面 アマヤドリ『ぬれぎぬ』 アマヤドリ『ぬれぎぬ』 アマヤドリ『ぬれぎぬ』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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