現虚の境界に果敢に挑む紅生姜
2015.05.04
演劇作業室紅生姜(北九州)が、名作「銀の匙」の作者として名高い中勘助の小説『菩提樹の蔭』を語り劇に仕立て、6月5日(金)〜6日(土)、北九州市八幡東区枝光本町の枝光本町商店街アイアンシアターにて上演する。
中勘助の自伝小説「銀の匙」の美しく彫琢された文章は、夏目漱石をして「子供の世界の描写として未曾有のもの」と言わしめたという。中勘助は「銀の匙」以外にもさまざまな作品を彩り豊かに綴っており、今回紅生姜が題材としてる『菩提樹の蔭』は、小説ではあるが、詩歌の香りも醸されているという。主人公プールナの波乱万丈の短い人生と、見えざる宇宙の法則を、自らの等身に置き換えて演じる。そびえ立つ現虚の境界を越えるべく、果敢に挑戦する紅生姜の姿を見届けてほしい。
なお、この公演が、昨年11月から改修工事を行っていた枝光本町商店街アイアンシアターの、リニューアル後のこけら落とし公演となる。
出演は石倉留実、井上沙紀(劇団黄色い自転車)、萬田陽子(演劇集団空閒飛行)、橋本まゆみ、山口恭子。
料金は前売2,000円、当日2,300円。お問い合わせは090-7442-9215(野口)まで。
演劇作業室紅生姜 第20回公演 語り劇『菩提樹の蔭』
原作:中勘助
脚色・構成:山口恭子
日時:2015年6月5日(金)19:30
6日(土)14:00/18:00
会場:枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市八幡東区枝光本町8-26)
料金:前売2,000円、当日2,300円
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。