灯台とスプーンの旗揚げ公演
灯台とスプーン(福岡)が旗揚げ公演『狐/真夜中の共謀』(作・演出:田村さえ)を9月26日(土)〜27日(日)、福岡市南区井尻のいじかるstudioで上演する。
行方不明者が出たことで入山禁止となった「すすきの山」。麓の大学に通う権藤薫は半年間の休学を終え、民俗学・堀川紅音ゼミへの転属が決まっていた。堀川は狐研究において定評のある教授として知られていたが、権藤の休学中に「すすきの山」の事件に関わる根も葉もない噂が流れたことにより全てのゼミ生が去り、所属は彼と、堀川の助手である嵐山千春の二人のみとなっていた。転属初日、権藤は研究室で「葛葉」と名乗る不思議な少女と出会う。彼女は堀川に懐き、また毎週水曜日の夜になると、いつもどこかへ待ち合わせに出かけるのだった。
灯台とスプーンは2015年2月に結成。WET BLANKET(福岡)の安藤美由紀を代表とし、噺家の側面も持つ役者の柳田詩織、作・演出を手がける田村さえの3名で活動している。6月にはミュージシャンの深町将詞をゲストに迎え、演劇と音楽のコラボレーションライブを行った。今回が満を持しての初めての本公演となる。作・演出の田村さえから、コメントが届いた。
コラボレーションライブ(リーディング公演)を経て、旗揚げ公演をさせて頂く運びとなりました。
狐をめぐる、ある大学の民俗学研究室の話を書きました。日本の民俗学って、自然への信仰、畏怖、おかしみ、色々あって面白いですよね。その中でも狐という存在は、神の遣いだったり悪い妖怪だったりで、いいのかわるいのか、昔から不思議で不確かな存在です。今回、狐をテーマにするにあたり、そういった「不確かさ」に対面した人の姿が描けたらいいなと思っています。
登場人物の「今」と、彼らの足下に伸びている「過去」の影がぼんやり見えるような、奥行きのある演技を目指しています。前回のコラボレーションライブで鍛えた「演劇をしない演劇」の要素が今回もあり、物語と混ざり合って「これはなかなか見られないぞ!」と、観て頂いた皆さんが思って頂けるといいなあ、と考えながら演出をしています。
井尻のいじかるstudioは黒くて小さな箱ですが、5名の役者がそれぞれの役割を全うできれば旗揚げとしてふさわしい作品空間になると信じて、残りの稽古を励みます。ぜひ、たのしみにお越し下さい。
出演は、安藤美由紀、君島史哉(演劇ユニットそめごころ)、田村さえ、浜松愛(Loveカルテット)、柳田詩織。
料金は前売1,500円、学生1,000円(※要学生証)、当日1,800円。予約、お問い合わせはtoudai.to.spoon@gmail.comまで。
灯台とスプーン 旗揚げ公演『狐/真夜中の共謀』
作・演出:田村さえ
日時:2015年9月26日(土)14:00/18:00
27日(日)14:00/17:00
会場:いじかるstudio(福岡市南区井尻4-2-40)
料金:前売1,500円
学生1,000円(※要学生証)
当日1,800円
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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。