上演直前、演劇の可能性を実験してみる企画

2015.08.13

無倣舎(福岡)が8月15日(土)、福岡市中央区大名の福岡市立青年センターで行われている「くうきプロジェクト・ワンコイン実験シアター」参加作品として『8月15日を劇にする』(構成・演出:五味伸之)を上演する。

無倣舎『8月15日を劇にする』

福岡市立青年センターで第三土曜日に開催されているくうきプロジェクトの「ワンコイン実験シアター」では、参加作品が実験の特徴を強く持っている。今回の実験内容は「語り合うことのできる劇づくり」、実験方法は「その日の新聞を使った参加型」となっている。単純に芝居を観るのではなく、芝居が出来上がっていく過程を、観客も一体となって体験するような作品だ。

具体的な内容としては、

  1. みんなで8月15日の新聞を読む。
  2. 読んだ新聞から気になる記事を切り抜く。
  3. 切り抜いた記事を元に新たな新聞を作る。
  4. 新しくできた新聞を元に劇を作り発表!(発表時間は17時ごろを予定)

となっている。どんな作品が出来上がるのかはその日の新聞記事によるし、その時、その場にいた人によって違うものになるのかもしれないという不安定さを感じる反面、演劇の持つ可能性を確かめてみたいという興味をそそられる。

この企画の構成・演出である五味伸之からメッセージが届いた。

今年僕は、30歳になりました。あと30年経つと60歳、定年退職の年齢です。そして、30年後に、戦後100年と、日本でいえるようになっていると、本当にいいことだな。と考えて、まず「語る」ことからはじめてみたい。と感じました。これまで、プレイバックシアターやお化け屋敷や、記憶を使う作品が多かったのですが、「今日」から、次の時間をつくっていくことに楽しみを感じています。お時間ありましたら、ぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。

参加アーティストは、竹内元一(演出家・俳優/サンピリ)、山下キスコ(劇作家/01:17)、重松輝紀(劇作家・演出家/バカダミアン)、ケニー(俳優/非・売れ線系ビーナス)、生島国宜(画家)。

チケットは500円。必ず予約が必要となる。予約、お問い合わせはmuhosha.info@gmail.com、070-5531-8798(いきもんずでざいん)まで。


無倣舎『8月15日を劇にする』

構成・演出:五味伸之
日時:2015年8月15日(土)15:00 ※発表は17:00ごろ
会場:福岡市立青年センター(福岡市中央区大名2-6-46)
料金:500円

【関連サイト】
無倣舎
無倣舎(Facebookページ)

デモプレイで作った「いけにえ新聞」を手に(左:重松輝紀(バカダミアン)、右:竹内元一(サンピリ))

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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