町の活性化を行う組織が、劇団を結成

2015.10.09

劇団晴好(福岡)が『稲光弥平物語』(作:島田晴治、演出:吉浦陽二)を2015年10月18日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。

晴好劇団旗揚げ公演『稲光弥平物語』

天神・中洲の南側に位置する春吉。この地域は、天神・中洲という九州随一の商業・娯楽の発信地の南側に位置し、昼夜を問わず賑わいあるエリアだが、昔ながらの街並みには、ちょうちんや仏壇、博多包丁など、数代続く職人の店が今でも残る場所でもある。この町の人々を中心に春吉の魅力を発信する組織、晴好実行委員会が「劇団晴好」を結成し、旗揚げ公演として『稲光弥平物語』を上演する。

今回の作品は、春吉という土地に縁のある人物、「稲光弥平」の物語。稲光弥平は、春吉と住吉神社を繋ぐ住吉橋をつくった人物。橋の袂には、橋が完成した時の石碑が今も残っている。かつての住吉橋は洪水のたびに流されてしまったが、弥平は川の真ん中に人工島をつくり、橋脚を増やすことで流されない橋をつくることに成功した。

脚本は、筑豊出身の作・演出家つかこうへいが大分で立ち上げた劇団に所属した経験のある島田晴治が担当。演出は、島田の繋がりで大分市つかこうへい劇団、北区つかこうへい劇団で様々な舞台に出演した吉浦陽二が担当する。

出演者の面々に、稽古も大詰めの稽古場で旗揚げ公演への意気込みを伺った。

晴好劇団旗揚げ公演『稲光弥平物語』稽古風景

島田晴治

弥平さんの人柄を表した資料が無かったり、初めて芝居をするメンバーにどんな台詞をつければ良いかなど、戯曲執筆にあたって大変はことも多かったですが、劇団経験のない皆さんが、日々成長している姿を頼もしく思っています。本番で今までと違った自分を見せて下さい!

友添健二

演劇経験ゼロですが、楽しくてしょうがないです。とりあえず、役作りのためにキャバクラへ行こうと思っています。

副島直一

意外な自分を発見しています。途中辞めると言ったこともありますが、続けている内に段々楽しくなってきました。稽古が終わった後の一杯が楽しみでやめられません。不安もありますが、本番に向けてがんばります。

吉浦陽二

未だになぜ自分がここにいるのか分かりませんが、がんばります。みなさん、見ず知らずの僕を信じて着いてきてくれて、それがすごくありがたいです。最後まで駆け抜けます!

左から、松永美咲、坂田彩、鎌田ひでこ

鎌田ひでこ

大変なことはいっぱいありすぎますね。声をちゃんと腹から出せるか、台詞を覚えられるか、覚えた後は「間」とか「言い方」とか。自分たちの台詞は覚えたけど他の人が忘れた時にどうフォローしてよいか、とか。今からは「動き」かな。うまくやりたいけど、やり方が分からない、でもそれは自分で考えないといけないんだなぁ…と思いながら日々稽古しています。

松永美咲

高校演劇からはじめて、芝居を20年くらいやっていますが、演劇経験のほとんど無い方たちと一緒の作品づくりはほとんど初めてです。なので、新鮮な気持ちで稽古しています。

坂田彩

高校の時に少しミュージカルをやっていたくらいでほぼ初心者です。晴好夜市に遊びに行ってオーディションを知り挑戦してみました。先入観の全くない真っ新な状態で入ったので、すべてが新鮮、何でも楽しいです。

松本康宏

楽しいですね。ゲイ役で初めは戸惑ったんですけど、新たな自分が開けました(笑)。今は役作りのために肉体改造中です。特にお腹の脂肪を!

出演は、松本有樹純(北区AKT STAGE)、松永美咲(劇団ミミちゃん)、坂田彩、鎌田ひでこ、友添健二、東瑞樹、山下源太、副島直一、中牟田靖典、久芳志治、松本康宏、林里穂。

チケットは前売終了、当日券が若干枚数販売される。お問い合わせは092-761-6027(晴好実行委員会 事務局トモゾエ)まで。


劇団晴好旗揚げ公演『稲光弥平物語』

作:島田晴治
演出:吉浦陽二
日時:2015年10月18日(日)14:00/19:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:1,000円(当日1,200円)

【関連サイト】
劇団晴好
晴好実行委員会

晴好劇団旗揚げ公演『稲光弥平物語』 晴好劇団旗揚げ公演『稲光弥平物語』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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