遣隋使をめぐる波瀾万丈の歴史ロマン劇

2015.12.10

安部龍太郎の小説「遣隋使の姫君」を舞台化した第10回福岡文化連盟祭り 舞台劇『姫神』(原作:安部龍太郎・脚本・演出:田中はくどう)が12月23日(水)、福岡市博多区下川端町の博多座で上演する。

第10回福岡文化連盟祭り 舞台劇『姫神』

西暦607年、戦乱つづく朝鮮半島。倭国、新羅、百済、高句麗に平和を! 宗像海人族の若き巫女・伽耶姫の祈りが奇跡をおこす。壮大な遣隋使プロジェクトが、宗像・沖ノ島から動きだした。

物語の舞台は7世紀初頭。朝鮮半島では高句麗、新羅、百済と、百済を支援する倭国の戦いが続いていた。仏教の教えをよりどころに和平の道を探る聖徳太子は、新羅の真平王と画策。高句麗、百済と共に、中国を統一した強大な隋の冊封国となることで和平を実現しようと、4ヶ国共同の遣隋使派遣を計画する。特命が、「沖ノ島」の宗像三女神を奉り、玄界灘を支配する宗像海人族にくだる。しかし、「敵国の新羅と手を結べるのか」と紛糾する一族。さらには計画をつぶそうと倭国、新羅双方の巨大な力が襲いかかる。その時、平和を願う宗像族の若き巫女、伽耶姫の祈りが、行く手の闇を切り拓く。

物語は、伽耶姫と新羅の青年僧(円照)との淡い愛をサブストーリーに、勇壮な宗像族が遣隋使を成功に導くまでの物語を描きだす。

この舞台は、福岡県が推進している「沖ノ島の世界遺産登録」を支援しようと企画されたものである。その「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は今年7月28日に、2017年の世界遺産登録をめざす日本候補に決定し、舞台への関心も広がっている。

チケットは、A席4,500円(当日5,000円)、B席2,000円(当日2,500円)。ローソンチケット、ちけっとぴあでの取り扱い。お問い合わせは福岡文化連盟092-771-0188まで。


第10回福岡文化連盟祭り 舞台劇『姫神』

原作:安部龍太郎
脚本・演出:田中はくどう
日時:2015年12月23日(水)11:00/16:30
会場:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席4,500円(当日5,000円)
   B席2,000円(当日2,500円)

【関連サイト】
福岡文化連盟

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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