熱海殺人事件はやっぱりアツい
Gフォースプロデュース(東京都)の『熱海殺人事件<ザ・ロンゲスト・スプリング>』(作・つかこうへい、演出・後藤宏行、音楽・後藤紗亜弥(BLOOD LINE))が、1月29日(木)~2月1日(日)、福岡市中央区唐人町の甘棠館Show劇場で行われる。
『熱海殺人事件』はつかこうへいの代表的な作品。登場人物は、部長刑事・木村伝兵衛と、地方からやってきた新任の刑事、木村の愛人の婦人警官、恋人殺しの犯人の4人のみ。物語は、三流の犯人である大山金太郎を木村伝兵衛が一流の犯人に育て上げる中で、新任の刑事、婦人警官、さらには木村自身も成長していくというもの。Gフォースプロデュースでは以前からつか作品をよく上演しており、2015年の第1発目に、この『熱海殺人事件』のオーソドックスバージョンを持ってきたという。
出演は、吉久直志、松田好太郎、小峰めぐみ、白井悟。大山金太郎役の松田好太郎は福岡出身。今回は凱旋公演となる。そんな松田に編集部は直接インタビューする機会を得た。
編集:松田さんにとってつか作品とはどういう存在でしょうか?
松田:培ってきたもの全部をぶつけて全部が出る作品ですね。こんな本書けるなんてホントにスゴいです。
編集:福岡ご出身という事で、今回は凱旋公演となるわけですが?
松田:フラッと遊びに来て住み着いた東京。そこで出逢った俳優という仕事。自分の人生で5年間続けてる事なんて他にはありません(笑)。東京で数え切れない程たくさんの人に支えてもらって歩んでます。それを、自分を育ててくれた九州で観てもらえる貴重な機会です。舞台はナマモノだから一つ一つの公演に気合いを入れて全力ですが、やっぱり地元での公演、ましてや凱旋公演でイヤでも気合いが入ります。本当に一人でも多くの方に観ていただきたい舞台です。舞台は一期一会。足を運んで下さった方々に誠意と敬意を持って全力でお迎えするので、安心して是非観に来て下さい!
編集:意気込みなどがあれば教えて下さい。
松田:大好きな地元福岡、地元九州。これを皮切りにこれから年に三度四度公演が組めればと思ってます。実現するか否かも今回次第!でも今回の作品は観に来ていただければ素敵な時間を共有出来るという自信も東京で得ました。有無を言わさず一人でも多くの方に観ていただきたい!
編集:この作品の「ここを観て欲しい」というポイントは?
松田:やっぱりこの『熱海殺人事件』の肝である熱海の回想シーンですかね。まぁ自分がやってるからってのもありますが(笑)。でももちろん魅力的な先輩方との共演なので、全シーン自信を持ってオススメ出来ます!お客様との距離が近い劇場でやるからこそ、ドラマや映画のような映像的芝居も意識しています。要は目の動きから顔の角度、口の開き方、指先の動きまで意識して全身で細かく演じています。それも楽しんでもらえたら嬉しいですね。1時間45分、身体を委ねて魂で感じてほしいです!
東京公演が1月25日まで行われているGフォースプロデュース。本番中の高揚感もあってか非常にアツい想いを語ってくれた。東京公演から中3日で福岡の甘棠館Show劇場での初日を迎えることになる『熱海殺人事件』。東京での高揚感そのままに、甘棠館もアツい空間になることは間違いない。
チケットは前売・当日一律で3,500円。予約、お問い合わせは042-464-4549(Gフォース)まで。
Gフォースプロデュース『熱海殺人事件<ザ・ロンゲスト・スプリング>』
作:つかこうへい
演出:後藤宏行
音楽:後藤紗亜弥(BLOOD LINE)
日時:1月29日(木)19:00
30日(金)14:00/19:00
31日(土)14:00/18:00
2月1日(日)14:00
会場:甘棠館Show劇場(福岡市中央区唐人町1丁目10-1)
料金:前売・当日共に3,500円
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