Stereo ArT、観客によって佐世保公演実現
Stereo ArT(長崎)が『濁る水』(作・演出:田中俊亮)を4月16日(土)、佐世保市潮見町の日本キリスト教団佐世保教会で上演する。
そう遠くない未来、現実になるかもしれない話。ダム研究会に所属する学生たちは団結し闘い続ける人々を想う。清流、豊かな自然、受け継いだ棚田、そして蛍。2015年、彼らは「その地」を訪れる。
昨年10月に長崎市宝町の宝町ポケットシアターで上演された『濁る水』。今回の佐世保公演は、この作品を観劇した観客が実行委員会を立ち上げたことで実現したもの。佐世保公演の実現について、Stereo ArT代表の田中俊亮は「表現者としては、こんなにありがたい公演も無いかもしれません」と語る。今回の公演にあたって、『濁る水』佐世保公演実行委員会は次のようなコメントを寄せている。
昨年10月、長崎市宝町ポケットシアターという小さな劇場で上演された『濁る水』は、観客に少なからざる衝撃を与えました。石木ダム問題を題材にしたこの作品は、「ダム研究会」という架空の学生サークルの活動が舞台になっていますが、そこで交わされる会話から浮かび上がってくる状況は、半世紀になろうとする石木ダム建設反対運動の苦しみや悲しみを、作品は見事に表現しています。そこに描かれる状況を、ダム推進の当事者である佐世保市民が知らずに済ませることはできないのではないか。この演劇を是非多くの市民の方に観ていただきたい。そんな思いから『濁る水』佐世保公演実行委員会が立ち上げられました。『濁る水』は、石木ダム建設に明確な反対の意志を持ちつつも、主張を押しつけることなく、観る者に深く問いかける作品です。この作品を通して、豊かな自然を想い、ふるさとを愛する人々を想い、それらを犠牲にして追求されるわたしたちの暮らしをふりかえる、そんなひとときを共有できれば幸いです。
出演は、中野俊太郎、浅野芽依、小山正平、大河内聡輔、石長由紀子、原田佳奈。
料金は1,000円(当日1,500円)。予約・お問い合わせはmegumi@fs-company.com、090-8415-7400(ステレオアート事務局マツモト)まで。
Stereo ArT 6th-Live『濁る水』
作・演出:田中俊亮
日時:2016年4月16日(土)11:00/15:00/19:00
会場:日本キリスト教団佐世保教会(佐世保市潮見町14-22)
料金:1,000円(当日1,500円)
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