音楽劇として現代に蘇る『サンゲツキ』

2016.05.30

14+(フォーティーンプラス)(福岡)が14+の音楽劇『サンゲツキ』(原作:中島敦、作:川津羊太郎、演出:中島さと)を6月14日(火)、福岡市中央区赤坂の福岡市立中央市民センターで上演する。

14+の音楽劇『サンゲツキ』

これまで順風満帆な人生を歩んできたが、ある日とつぜん会社を欠勤し、自室に引きこもってしまったサトナガ。同僚のエンドウが彼の家を訪ねると、サトナガの妻は「夫の部屋から奇妙な声が聞こえてくる」と話す。
「まるでケモノがうなるような声が」――。
固く閉ざされたドアをはさんで、エンドウが室内に呼びかけると、サトナガの声が答えた。
「俺はケモノに身を堕としてしまった」
心配したエンドウが強引にドアを開けると、そこには、サトナガの妄想の「樹海」が広がっていた。エンドウは、「ケモノ=ヒト喰いトラ」に身を堕としたサトナガを救おうとするが――。

14+の音楽劇『サンゲツキ』

昨年、14+が学校公演のために製作した音楽劇『サンゲツキ』。一般向けの上演を期待する熱い声に応え、今回ついに福岡での公演が決定した。虎に身を堕した男の話を描いた中島敦の名作「山月記」が。現代を舞台に音楽劇として蘇る。本作の上演に向けて、14+からコメントが届いた。

福岡市を拠点に全国で活動する「14+」。福岡での単独公演としては2年ぶりとなる今作は、国語の教科書にも度々採用される中島敦の名作短編小説「山月記」を題材に、オリジナルの楽曲とダンスも盛り込んだ音楽劇です。

脚本は、前作「ゾンビの瘡蓋」でもコンビを組んだ熊本在住の劇作家・川津羊太郎[九州戯曲賞大賞受賞・せんだい短編戯曲賞大賞受賞]が執筆。原作の持つ空気感を大切にしながらも大胆に脚色されました。音楽を吉川達也、振付を百田彩乃(だーのだんす)が手がけるほか、一流のスタッフ陣が集結。主宰・中嶋さと[FFAC創作コンペティション最優秀作品賞受賞]の演出で、濃厚な作品世界を描きます。

出演は、村上差斗志、手島曜、ともなが舞、吉田忠司、下村結香に加え、「Act.base」から宮木秀明が参戦。迫力ある演技にもご期待下さい。

チケットは前売2,500円(当日2,800円)、ペア4,500円(前売のみ)、学生前売1,000円(当日1,300円)、親子ペア3,000円(前売のみ)。ローソンチケット(Lコード:83045)、CoRichチケット!での取り扱い。お問い合わせはtheatrical@fourteen-plus.com、090-9487-6412(村上)まで。


14+の音楽劇『サンゲツキ』

原作:中島敦
作:川津羊太郎
演出:中島さと
日時:2016年6月14日(火)19:00
会場:福岡市立中央市民センター(福岡市中央区赤坂2-5-8)
料金:前売2,500円(当日2,800円)
   ペア4,500円(前売のみ)
   学生前売1,000円(当日1,300円)
   親子ペア3,000円(前売のみ)

【関連サイト】
14+

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
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