日本演劇界が誇る名女優・藤山直美が2年ぶりに博多座に登場!

2016.10.15

10月の博多座では、山本周五郎原作、石井ふく子演出で描き出す“愛と人情の物語”『おたふく物語』を上演中。

『おたふく物語』より、藤山直美

江戸の下町に住むおしず(藤山直美)はおっちょこちょいだが心は温かく、ご近所の人気者。けれども、なぜかいまだに嫁いでいない。「あたしはおたふく(不美人)だから」と笑い飛ばすが、実は家族の問題を抱えていた。牢屋に入っていた弟が たびたび金をせびりに来るので、家計は火の車だったのだ。
ある日、妹のおたか(田中美佐子)に良い縁談が舞い込む。「何とかして妹を嫁がせる!」と、おしずは両親や妹を守り、弟に立ち向かうことを決心する。そんなおしずも想いを寄せる人がいた。江戸中に名を知られるほどの腕を持つ彫金師の貞二郎(錦織一清)だ。おしずは貞二郎のすばらしい作品をこっそり集めており、秘かな恋心を抱いていたのだが―。

これまでに何度も博多座を沸かせてきた喜劇役者・藤山直美が2年振りに登場。舞台に映画にと多方面で活躍し、上海国際映画祭で日本人の女優として初めて最優秀女優賞を受賞するなど、ますます注目が高まっている藤山直美が、山本周五郎の傑作小説を原作に、心温まる愛と人情の物語を届ける。演出を担当するのは、家族の絆や人と人とのつながりを描き、これまで数々のヒット作を生み出してきた石井ふく子。今回作りだされる“愛と人情”の世界に期待が高まっている。

初日を終え、緊張のほぐれた和やかな雰囲気の中、藤山直美を囲んでの記者会見が行われた。

―石井ふく子演出を受けてみての感想は?

何度も演出でお芝居に出させてもらってるんですけど、石井先生はギネス認定もされている方。やっぱり先生が大事にされている世界観がありますので、それを傷つけないようにせなあかんなと思っております。

―場所によってお客さんの反響が違うと思いますが、博多座での手ごたえは?

博多座はやっぱり関西に近いものを求められる印象で、歌でいうと、音域が広いものを求められますね。笑う、泣く、笑う、泣くという、五感が動かんと博多のお客さんはやっぱりあかんと思いますね。お客さんもやっぱしそれを望んでおられると思います。お客さんの五感が、お祭りが好きやし、うわーーーっと温度が上がるのが好きですから、博多の方は。温度計で言うたら「パキーーー」と折れるとこまで行かなあかん(笑)、そんな芝居を届けられればと思っています。

―初日終わって石井さんから何かありましたか?

ダメ出しはありました。90歳で楽屋を回ってダメ出しして……。伝えておきますとか、ダメ出しを書いた紙が回って来るんじゃなくて、ご自身で役者の部屋に回ってこられるって、見習わなきゃあかんなって思います。

―最後に九州のお客様に一言お願いします。

藤山 活気が溢れている町、そして博多の皆さんは情が厚くて、心が温かい人がたくさんいらっしゃいますので、それに負けじと千秋楽まで出演者一同、心を一つにして務めさせて頂きます。どうぞおこし下さい。

出演は、藤山直美、錦織一清、田中美佐子 音無美紀子、丹羽貞仁、金子昇、林与一ほか。

チケットはA席14,500円、特B席11,000円、B席8,000円、C席4,500円。博多座チケット窓口、博多座電話予約センター、博多座オンラインチケットでの取り扱い。

お問い合わせは博多座電話予約センター092-263-5555まで。


『おたふく物語』

原作:山本周五郎
脚本:黒土三男
演出:石井ふく子
日程:2016年10月5日(水)~10月27日(木)※詳しいスケジュールは公式サイトをご確認ください。
会場:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席14,500円
   特B席11,000円
   B席8,000円
   C席4,500円

【関連サイト】
博多座『おたふく物語』公演詳細ページ

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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