長崎市民演劇祭、今年は5団体7公演
「第65回長崎市民演劇祭」が3月11日(土)〜3月20日(月・祝)、長崎市千歳町のチトセピアホールで行われる。
「長崎市民演劇祭」は1952年から毎年開催されており、今年で65回目を迎える。長崎市を中心に個別に活動する劇団が一堂に会するため、長崎の劇団を広く知ることができる場となっている。今年は5団体による7公演が行われ、全国的に活躍する長崎の人気劇団F’s Companyの5年ぶりの参加も話題に。
昨年は全劇団が舞台を360度客席で囲む会場で公演を行ったが、今年は各劇団自由に会場を使って、個性を生かした公演を行う。バラエティー豊かなラインナップで、小学生以下は無料のため、子どもからご年配の方々まで幅広い客層が楽しむことができる。
上演作品は以下の通り。
劇団アクターズ『シンデレラストーリーパート2』
シンデレラが様々な困難を乗り越えて王子様と結婚した。あれから一年。幸せな結婚生活を迎えるシンデレラに、新たな危機が迫る。前回公演の「シンデレラストーリー」に続く第二弾!更にパワーアップしたストーリー展開と演劇人。歌あり踊りありのノンストップミュージカルをご覧下さい。
F’s Company『あたたかいねこ』
亡くなった父親が探偵に頼んでいた「ネコ探し」の依頼。飼い猫に長女の名前を名付けた父は何を思い、どう生きたのか?離れて暮らしていた父親の「見せなかった想い」に触れた、娘たち二人の物語。
諷気者芸劇団『袋小路の奇跡~Underground rhapsody~』
高層ビルがそびえ立ち、太陽の光が注がなくなった袋小路の吹き溜まり。そこには陽の当たる場所から、様々な事情で落ちてきた者たちが集っていた。光あふれる場所に居場所をなくした者たちは、光の届かない暗がりの袋小路で、数年に一度だけ日の出の光が差し込んだ時に起きるという伝説を信じて集い、いつ起こるかわからぬ奇跡を待ち続け夜を明かしていたのだった。
劇団TABIHAKU『みんなにとどけ♪~天の笛』
「やさしさ」という言葉は、やわらかくておとなしい響きです。でも、本当のやさしさは、限りない強さから生まれます。この世は雪で覆われた時、鷲のように大きな翼の強い鳥も、白鳥のように立派な美しい鳥も、事の成り行きに負けてすべて運命と諦めたときに、小さい小さいひばりだけは、諦めることなく飛び立ち、羽うちをやめず遂にこの世の春をもたらします。……あとにはひばりの声ばかり、ピイチピイチピチピチリートルリートル……
劇団T・O・P『すったもんだは藪の中』
神仏ではない私たちは、みんなエゴイストです。生きるか死ぬかの境目になれば、他人を殺しても生き延びようとするのが人間の本能というものです。しかし、文学や映画・演劇と接し、多くの他人と接していく人生の中で、我身を犠牲にしても、命を投げ出しても他人を思いやる愛と勇気を得ていきます。この話は、自己愛の塊がぶつかり合う主人公三人の主張から、事の真実を思い出そうとする人々を描いています。
チケットは、一般1,500円(当日1,800円)、中高生500円(前売当日共通)、小学生以下無料、2作品鑑賞チケット2,000円。
お問い合わせは長崎市民演劇祭実行委員会事務局095-823-9373、nagasakicity.theatre.associatio@gmail.com(長崎市演劇協会)まで。
第65回長崎市民演劇祭
日程:2017年3月11日(土)~20日(月・祝)
会場:チトセピアホール
料金:一般1,500円(当日1,800円)
中高生500円(前売当日共通)
小学生以下無料
2作品鑑賞チケット2,000円
劇団アクターズ『シンデレラストーリーパート2』
作・演出:川下祐司
日時:2017年3月11日(土)19:00
12日(日)14:00
F’s Company『あたたかいねこ』
作・演出:福田修志
日時:2017年3月17日(金)19:30
18日(土)18:00
諷気者芸劇団『袋小路の奇跡~Underground rhapsody~』
作・演出:森元顕一郎(KENT)
日時:2017年3月19日(日)18:00
劇団TABIHAKU『みんなにとどけ♪~天の笛』
作:斎藤隆介(「竹の笛」より)
脚色・演出:つだけいこ
日時:2017年3月20日(月・祝)14:00
劇団T・O・P『すったもんだは藪の中』
作:芥川龍之介(「藪の中」より)
脚色・演出:つだけいこ
日時:2017年3月20日(月・祝)15:00
【関連サイト】
長崎市「第65回長崎市民演劇祭のお知らせ」
長崎市演劇協会(Facebook)
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。