今週末、佐賀で高校演劇の最前線が楽しめる2日間
「がばい高校演劇祭 in ひがしよか」が3月4日(土)〜5日(日)、佐賀市東与賀町大字下古賀の佐賀市立東与賀文化ホールで行われる。
この演劇祭は、東与賀文化ホールから佐賀東高校演劇部(佐賀)に「地域のために何か公演をして欲しい」との依頼があったのがきっかけで始まったもの。佐賀東高校演劇部は小中学校や特別支援学校、県や地域の団体から依頼を受け、年間約10作品・30公演を上演している。佐賀県内のみならず九州各県や福島、大阪、滋賀などでも公演を行っており、高校演劇の大会でも2015年九州大会優秀賞、2016年度九州大会最優秀賞を受賞、全国大会に出場するなど、九州のみならず全国から注目されている高校演劇部と言っても過言ではない。
今回のがばい高校演劇祭は2日間という日程であったことから、全国的にファンの多い他県の演劇部を呼んで、佐賀市民のみならず、県内外の高校演劇ファンや高校演劇部員たちに見てもらいたいと考えて企画したという。佐賀東高校に加えて、大分豊府高校(大分)、精道三川台高校(長崎)の九州3校と、大阪から精華高校を迎え、4校で7作品を上演する。佐賀東高校演劇部の顧問を務める彌冨公成(いやどみこうせい)に、今回の演劇祭に参加する他校についてと、現在の佐賀の高校演劇の状況について話を聞いた。
大阪の精華高等学校は、以前佐賀東高校と共に春季全国大会に出場したことがきっかけでつながりが生まれ、そこから毎年合同で演劇祭をするようになりました。東京や北海道でも公演を行なっている「旅する演劇部」として話題の学校です。
大分豊府高校は、2015年度全国大会で最優秀賞に輝いた学校で、九州、全国に根強いファンを持っています。九州大会常連校、上位入賞校であり、佐賀東高校演劇部とはライバル関係にありますが、部員同士、顧問同士の仲がよく、よく互いに連絡を取り合っています。
長崎の精道三川台高校は、2015年度の九州大会で優秀賞に輝き、北海道で行われた春季全国大会で『昼鶴』という作品を上演し、好評を得ました。顧問の塚原政司先生は、鹿児島の池田高校演劇部顧問の時代に全国最優秀に輝いた経験をお持ちで、精道三川台高校では生徒それぞれの魅力を活かしながらまた新たな世界観を構築されておられます。
また、この演劇祭が開催される佐賀県では、2019年に全国高等学校総合文化祭が開催されます。県内部員数、スタッフや指導者の数が他県と比べると少なく、現在の中学生に対する啓発活動も不十分です。ですので、今回の演劇祭で佐賀の高校演劇をより活発なものにしたいという狙いもあり、「高校演劇部員や指導者のための講習会」という位置づけにもなっております。
本演劇祭は佐賀県の高校演劇研修会も兼ねており、全上演にかかる仕込み・撤収等もすべて公開される。上演スケジュールは以下の通り。
3月4日(土)
15:00 佐賀東高校『まあるい月と、くろいねこ』
16:20 精華高校『赤ずきんちゃん』
18:10 精道三川台高校『昼鶴』
3月5日(日)
10:00 精華高校『大阪、ミナミの高校生』
11:45 精道三川台高校『ケンジ物語』
13:40 大分豊府高校『RUN』
15:00 佐賀東高校『錆びた真実と、邂逅に抱かれて。』
終了後には、大分豊府・佐賀東・精道三川台の顧問と生徒によるアフタートークも予定されている。
入場は無料。
お問い合わせは佐賀県高文連演劇専門部0952-24-0141(佐賀東高校)まで。
がばい高校演劇祭 in ひがしよか
日程:2017年3月4日(土)〜5日(日)
会場:佐賀市立東与賀文化ホール(佐賀市東与賀町大字下古賀1228-3)
料金:無料
【関連サイト】
いやどみ こ~せい(Twitter)
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。