くまもと高校生演劇祭、地震を乗り越え今年も開催!
「くまもと高校生演劇祭2017」が3月30日(木)、熊本市中央区大江の熊本県立劇場 演劇ホールで行われる。
今年で5回目となるくまもと高校生演劇祭。昨年4月の熊本地震の影響で、これまで会場として使用していた熊本市民会館が使えなくなり、開催自体が危ぶまれたが、現在熊本在住でチェルフィッチュ主宰の岡田利規が「どんな形でもいいから続けた方がいい」と働きかけ、また熊本県立劇場の協力を得て、開催に至ったという。
昨年7月〜9月に「自由で、楽しい演劇を!」をテーマとした15分以内の脚本を募集し、2校から19作品の応募があった。その中から選出された4作品が今回上演される。上演作品は以下の通り。
青薔薇(第二高校)『マージナル・マン』(作:山北満貴)
革命屋(第二高校)『宣戦布告』(作:静原朝)
学付の三剣士(学園大付属高校)『もてない もたない もらえない』(作:梅山隆博)
マシュマロチョコレートトースト(学園大付属高校)『村上君のポテトチップスBOX』(作:寺井日向世)
また、特別上演として、熊本聾学校高等部による『その時僕たちは〜熊本地震〜』も上演される。この作品は4月の熊本地震での不安や恐怖、関わった人たちへの感謝の気持ちを、実体験をもとにリアルに「手話語り」で表現したもので、第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園で優勝を果たした。
審査員長に平田オリザ(青年団)、ゲスト審査員に岡田利規(チェルフィッチュ)、大塚ムネト(ギンギラ太陽’s)を迎え、小西たくま(熊本市文化事業協会芸術監督)、井上智重(熊本近代文学館館長)池田美樹(劇団きらら代表)、髙本文明(熊本日日新聞社文化生活部長)、匠原成和(NHK熊本放送局放送部長)ら地元審査員とともに上演審査を行う。平田オリザ・岡田利規・大塚ムネトという、他では見られない顔合わせによる聴きごたえのある講評も、この演劇祭の大きな特徴のひとつ。
この演劇祭に参加した高校生の中には、卒業後も地元劇団に所属し、演劇活動を続けている者も現れ始め、高校生と地元劇団の貴重な接点にもなっているという。
料金は大人500円、高校生以下無料。
お問い合わせは市民会館シアーズホーム夢ホール096-355-5235、info@bunkabunka.netまで。
くまもと高校生演劇祭2017
日時:2017年3月30日(木)13:00
会場:熊本県立劇場 演劇ホール(熊本市中央区大江2-7-1)
料金:大人500円
高校生以下無料
【関連サイト】
くま高祭(Twitter)
ブンカブンカ.NET「くまもと高校生演劇祭2017」
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