全身で演劇楽しむ空中列車の新作!
北九州芸術劇場(北九州)の「北九州芸術工業地帯2015 まちなかリーディングマンス」において、空中列車(北九州)が2月20日(金)〜22日(日)、北九州市小倉北区大門のengel cafeで『知らないスペース』(作・演出:金子愛里)を上演する。
空中列車は、昨年の「北九州演劇フェスティバル2014」でのモノレール公演『DANCE/燈(あかり)』がきっかけとなって結成された団体。去年のフェスティバルから1年が経ち、自主公演や他団体への客演なども行ってきた空中列車にとって、今回のリーディングマンスでの公演は「凱旋公演」とも言えるだろう。そんな空中列車で作・演出を務める金子愛里に、今回の見どころや意気込みなどを聞いてみた。
−今回の作品はどういったお話ですか?
小倉にあるお洒落なカフェ。今日はアスパラガスみたいな顔した社員の中山さんが誕生日なので、そのサプライズパーティの準備をしているよ! 店は勝手に閉めたよ! すると、あれれれれ? カウンターの中から死体が出てきたよ! でもそんなこと気にしないで、パーティパーティ! なんなら死体も飾るよ! え? だめ? じゃあ、どうしたらいいっていうんだよ! 助けて! モノレールマーン! 空中列車がお届けする、冬のぽんこつ劇です。なんでも乗れるよ、なんでものれるよ。
−見どころはどんなところですか?
空中列車はまだ、去年のモノレールに乗ったままです。楽しいなっていうのが伝わって、一緒に楽しいなって思ってもらえたら、それが一番幸せです。あとエンゲルのオーナーがイケメンです。ごはんも美味しいです。本当に。本当に。みどころです。
−今回の意気込みをお聞かせください。
チケットがたくさん売れてて。本当に嬉しいです。ありがとうございます。空中列車としては、旗揚げ以来二回目の公演となります。旗揚げ公演は作・演出:空中列車だったのですが、今回は代表の金子愛里が作・演出です。飛ぶ劇場代表の泊さんの戯曲講座を受けたのもあり、もっと勉強したいなって思って、劇団員のみんなに「作・演出をさせてください」って言って実現しました。
でも、そんなことは言っても、やっぱりいざ稽古をすると、みんなで意見を出し合ってるし、台本もどんどん変わって面白くなって、みんなでたのしくのびのびと自由にやってます。演劇、楽しいです。それが客席にも伝わって、演劇知ってる人も、知らないひとも。やってるひとも、やってないひとも、みんなで「演劇、楽しいです」ってなれたらなって思ってます。
コメントからは、彼女たちが全身で演劇そのものを楽しんでいる空気が伝わってくる。去年のフェスティバルの公演会場であるモノレールには特別な思い入れがあるらしく、「モノレールマン」というヒーローを劇中に登場させているという。全身で演劇を楽しみ、思いを大切にする彼女たちの公演に触れて、ぜひ演劇そのものをいっしょに楽しんでほしい。
コメントにもあるように、チケット予約が好調とのことで、4回公演のうち3回はすでに予約受付が終了している。現時点では21日(土)17時公演のみわずかに残席があるとのこと。当日券は立ち見となる可能性があるが若干枚数出るとのこと。座席の状況は随時空中列車のTwitterをチェックしてほしい。予約・お問い合わせはkuchuressha@gmail.comまで。
空中列車『知らないスペース』
作・演出:金子愛里
日時:2015年2月20日(金)19:00
21日(土)13:00/17:00
22日(日)13:00
会場:engel cafe(北九州市小倉北区大門2丁目7-5)
【関連サイト】
空中列車ツイッター
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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。