ドサ回りの沢竜、日田へ初お目見え

2015.02.08

あの大衆演劇の大御所、沢竜二が2月11日(水・祝)にパトリア日田(大分県日田市)で『沢竜二ふるさと公演』として「瞼の母」と「無法松の一生」の2演目を上演する。

まず昼の部は第1部「瞼の母」。「瞼の母」は、5歳の時に母親と生き別れになった番場の忠太郎の物語。それから20年、母恋しさに旅から旅への渡り鳥。途中、弟分・半次郎を助けて追われる身となった忠太郎。母お浜が江戸の料亭の女将になっているらしいという話を耳にし、追っ手から逃れつつようやく江戸にやって来る。しかし、今は社会的な地位もあり、娘・登世の幸せだけを願うお浜は、やっと念願かなった忠太郎に冷たくあたる。母のあまりの仕打ちに絶望した忠太郎は、生き別れになった母が路頭に迷っていてはいけないと貯めてきた百両の大金を投げつけ「俺の母親はもうどこにもいない。両の瞼を閉じれば懐かしいおっ母ぁの顔が浮かんでくる」と捨て台詞を残して立ち去っていくのだった。

第2部の「舞踊・歌謡ショー」は、眠狂四郎、霧哀歌、春夏秋冬屋形船(振付:藤間豊之助)、コツコツ節ほか。

夜の部は第1部「無法松の一生」。明治三十年の初秋、九州小倉の古船場。人力車夫の富島松五郎は唄がうまくて、ばくち好き。竹を割ったような性格であるが、その喧嘩っ早さから『無法松』と呼ばれていた。
ある日、木から落ちて足を痛めた少年を救ったことをきっかけに、少年の父吉岡大尉にたいそう気に入られ、吉岡家に出入りするようになる。しかし、吉岡大尉が急逝。松五郎は残された母と子を守ることを墓前に誓うが、時が経つにつれ、未亡人となった良子への恋慕の情も積もらせていた。敏雄が成人し、吉岡家にいく口実がなくなった後も思いは消えず、無法松は道ならぬ恋に身を焦がされるのだった。

第2部の「舞踊・歌謡ショー」は、雪の渡り鳥、霧哀歌、春夏秋冬屋形船、(振付:藤間豊之助)、コツコツ節ほかとなっている。

今までに幾度となく上演してきた演目は、観客の心を一気に惹きつけ、物語の世界に引き込んでいくはずだ。きらびやかな舞踊・歌謡ショーも大衆演劇の楽しみの一つ。「座長の中の座長」といわれる怪優 沢竜二の神髄をたっぷり味わえる公演だ。

出演は沢竜二、若葉しげる、山戸一樹、木内竜喜、青山郁彦、森田 也、岡本茉利、峰 珠都、佐藤亜沙美、丹下セツ子ほか。ゲストは橘菊太郎(橘劇団2代目座長)、藤間真千(藤間流師範)、藤間賢柳(藤間流師範)、吉冨今日子(民謡)。

チケットは好評発売中。昼または夜の部の指定席3,800円(3,500円)、自由席2,800円(2,500円)。昼夜通し券の指定席7,000円(6,500円)、自由席5,000円(4,500円)となっている。( )内は、友の会会員価格。

チケット取り扱いはパトリア日田、ローソンチケット他。詳しいお問い合わせは0973-25-5000(パトリア日田)まで。


 

『沢竜二ふるさと公演』

日時:2015年2月11日(水・祝)13:00/18:00
会場:パトリア日田大ホール(やまびこ)(大分県日田市三本松一丁目8番11号)
料金:昼の部・夜の部:指定席3,800円(3,500円)/自由席2,800円(2,500円)
   昼夜通し券:指定席7,000円(6,500円)/自由席5,000円(4,500円)
   ※( )内は、友の会会員価格。
   ※指定席券の取り扱いは、パトリア日田のみ。
   ※団体割引あり。

【関連サイト】
パトリア日田

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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