iakuが『粛々と運針』で4年ぶりの福岡公演

2018.05.14

iaku(大阪)が『粛々と運針』(作・演出:横山拓也)を6月15日(金)~17日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。

iaku 『粛々と運針』2018年ツアー

築野家。弟と二人で母を見舞う。
病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という俺たちの知らない初老の紳士。
親父が死んだあと、親しい仲らしい。
膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだという。まだ治療の可能性はあるのに。
なんだよ尊厳死って。誰だよ金沢さんって。

田熊家。平均寿命くらいまで支払いを続けたら自分のものになる小さな一軒家を去年購入。
その家のどこかで子猫の鳴き声がする。
早く助けてあげたいけど、交通事故で頸椎を痛めた夫はケガを理由に探してくれない。
私は、お腹に新しい命を宿しているかもしれないのに。
不思議。この話の切り出し方が分からない。

『エダニク』で第15回日本劇作家協会新人戯曲賞、『ハイツブリが飛ぶのを』で第72回文化庁芸術祭賞新人賞を受賞した関西を代表する劇作家、横山拓也率いる演劇ユニット「iaku」。本作は東京、知立(愛知)、仙台、札幌、相模原など6箇所で公演し、福岡は4年ぶりとなる。横山拓也よりメッセージが届いた。

「親の死の見つめ方」「子を持つ、持たないということ」「中年の経済状況」など、僕ら40代前後が抱える普遍的な問題を、エンターテイメントに消化して描いています。「お前、いつからお母さんのこと「おふくろ」って呼んでんの」という兄から弟へ向けたセリフがキャッチコピーになっていますが、大人になりきれない感覚や、世間からの冷ややかな眼差しのようなものをユーモアで包んでお届けします。『仮面夫婦の鏡』(2012年)、『エダニク』(2012)、『流れんな』(2013)、『人の気も知らないで』(2014)と福岡で公演を重ねてきましたが、少し時間が空いてしまいました。自信作になりましたので、ぜひご覧ください!

出演は、尾方宣久(MONO)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、市原文太郎、
伊藤えりこ(Aripe)、佐藤幸子(mizhen)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)。

チケットは、一般前売2,500円(当日3,000円)、U-25 2,000円、高校生以下500円。iaku、ライトアイ080-9759-2383、ローソンチケット(Lコード:86085)、演劇最強論-ingでの取り扱い。

お問い合わせはQ’sLink info.qslink@gmail.comまで。


iaku 『粛々と運針』2018年ツアー

作・演出:横山拓也
日時:2018年6月15日(金)19:30
        16日(土)14:00/18:00
        17日(日)14:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般前売2,500円(当日3,000円)
   U-25 2,000円
   高校生以下500円

【関連サイト】
iaku
iaku(Twitter)

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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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