大人気のドラマ、ついに舞台化

2015.02.13

テレビ西日本が開局55周年記念ドラマとして制作、放映した『めんたいぴりり』が舞台化され、ご当地・福岡の博多座(福岡市)で、3月6日(金)~29日(日)まで上演されることになった。

『めんたいぴりり ~博多座版~』

海野俊之(博多華丸)と千代子(酒井美紀)は、日韓併合後の釜山の街で生まれ育ち、夫婦となった。二人の子どもとともに命からがら第二次世界大戦を生き抜いた俊之と千代子は、日本に引き上げ、博多で食料品店「ふくのや」を始める。

二人の頑張りで店は従業員も雇えるほど順調だったが、俊之は青春時代に釜山の市場で千代子と食べた辛子明太子の味がどうしても忘れられず明太子作りに没頭する。はじめは思うような明太子ができず、毎日試食をさせられる千代子や従業員たちは辟易するようになるが、それでも味に妥協せず試行を重ね続ける俊之の姿に、千代子は惚れ直し、従業員たちや近所の人々も応援するのだった。

今や博多土産の定番となっている辛子明太子。その辛子明太子を初めて製造、商品化した「ふくや」創業者・川原俊夫氏を描いた「明太子を作った男」(川原健・著)が原作だ。韓国・釜山で生まれ育った川原氏は、第二次大戦で満州に出兵するも何とか生き延び、日本に引き上げて来て、戦後の動乱期の博多の町で明太子づくりに命をかけた。さらに商品化に成功すると、「ただのお惣菜だから」と敢えて製法の特許を取らず、尋ねてきた人に 作り方を教えたという。この真っ直ぐで寛容な姿勢が福岡に明太子という名物を誕生させたとも言える。

脚本は「人情喜劇」と評される作風が観客を惹きつける旬の作家・中島淳彦。そして演出は、自由な発想と毎回コンセプトの異なる作品作りで常に演劇界に話題を提供し続けているG2。舞台巧者が揃い、ドラマとは違う魅力を作り上げる。

出演者は、博多華丸、酒井美紀、西村雅彦・モロ師岡(Wキャスト)、紺野美沙子、宇梶剛士、瀬口寛之、斉藤優(パラシュート部隊)、福場俊策、井上佳子、ゴリけんほか。海野千代子役の酒井美紀をはじめ、西村雅彦、モロ師岡、宇梶剛士は博多座初登場。それに博多座には4度目の登場となる紺野美沙子と、テレビ、映画、舞台など多方面で活躍している豪華キャストが物語に新たな風を吹き込む。

チケットは好評発売中。全席指定でA席12,000円、特B席9,000円、B席7,000円、C席4,000円。チケットの取り扱いは博多座オンラインチケット、博多座電話予約センター(092-263-5555)、チケットぴあ、ローソンチケット、JR九州、西鉄旅行、CNプレイガイド、e+(イープラス)。


『めんたいぴりり ~博多座版~』

原案:川原健/原作:東憲司/監修:江口カン
脚本:中島淳彦
演出:G2
日程:2015年3月6日(金)~29日(日)※詳細なスケジュールは公式サイトをご確認ください。
会場:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席12,000円、特B席9,000円、B席7,000円、C席4,000円

【関連サイト】
博多座

『めんたいぴりり ~博多座版~』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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