3年目のとんじる祭は「カオスなロックフェス!?」

2018.08.11

「TONJIRU ROCK FESTIVAL」が8月25日(土)~26日(日)、福岡市博多区下川端町の博多リバレインホールで行われる。

「TONJIRU ROCK FESTIVAL」

ユニットれんげ、サンピリなど福岡の団体が中心となって開催するイベント「とんじる祭」も今回で3回目。これまで、「映像」や「カジノ」などをテーマとして開催されてきたとんじる祭。今回は、“バンドマンのいないロックフェスティバル”と題し、筑後や山口の団体も加わった8団体による摩訶不思議なイベントとなる模様。とんじる祭実行委員会に今回のとんじる祭について聞いた。

ー今回の「とんじる祭」、ズバリ、どのようなイベントでしょうか?

片山 (元一に)……どんなイベント?
元一 え?
片山 いや、あのさ。これって一から十まで把握してる人いるの?
元一 いないんじゃない? ってか何でそっち側なん!? ちゃんと答えようよ。何で投げやりなん……。
片山 ズバリ、……とんじる祭が英語になって、ロックになりました!
元一 伝わらんやろ、それ。
片山 そうは言われても、今回カオス過ぎて、何をどう伝えていいのか……。
元一 欲張った感? 詰め込みすぎた感? はあるけどね。
片山 ちょいちょい「ロックフェスなの?」とは聞かれるけど。
元一 あ、そう? なんて答えてるの?
片山 んなわけないやんって。
元一 え?
片山 ロックフェス形式でお送りする、とんじる祭ですって。
元一 あーそうね、フォーマットとしてのロックフェス形式。

ーロックフェス形式?

片山 多分、最初の会議の時に、「いっそのこと1日中やって、場当たりとかきっかけとか(※1)全部見せたら?」とかテキトーなことほざいてた部分が反映してると思うんだけど。どうなの、そのへん?
元一 当初は、参加団体がもう4、5団体ぐらいあって、どうまとめるよこれ! ってなってたんですよ。そしたら、もういっそロックフェスみたくぶっ通しで観てもらったらいいんじゃないかって話になって。だから、もちろん休憩はちょいちょいあるんですけど、3時間くらいがっつりお客さんに劇場にいてもらって熱気を感じてもらえたらなって。あと、ライブだとコールアンドレスポンスというか、音楽にノったり、叫んだり、モッシュしたりっていうお客さんのアクションがあるじゃないですか。ああいう感じで一緒にフェスティバルを作っていきたいなって。ただ、見せるだけのやつは他がやってるから。
片山 語るね。
元一 いや、語ろうよ。
片山 ちょっと分かんないんですよね、ロックフェス行ったことないから(笑)。
元一 まあ、そうね。だから、ロックフェス行ったことある人には少しイメージがしやすくて、あとは「ろっくふぇす?」になるのかも。
片山 あっ、ちなみにロックの格好して来ていただくと500円割引なんで。割とそれありきでチケット料金設定してるんで、ぜひよろしくお願いします。
元一 ビジュアル系でもなんでも。普段着で来て邦ロックですでも大丈夫です!
片山 え、ゆるくない?
元一 ゆるいです。
片山 まあ、そんなもんか。とんじる祭って。あ、今回は「占い」をコンセプトに臨みます。これもメンバー内で、あーだこーだホワイトボードに書き連ねたワードから抜き取ったものなんですけど、発想が広がりそうなところをチョイスできたんじゃないかと思ってます。
元一 ヤローばかりじゃ出ないところよね、これ。
片山 そうね!

※1)場当たりとかきっかけとか
演劇、ダンスなど舞台作品で本番前に行う音響や照明、映像などのリハーサル。

「TONJIRU ROCK FESTIVAL」 「TONJIRU ROCK FESTIVAL」

片山 今回なぜか女性の参加者多いんですよ。初回は95%くらい漢で占めてたのに(笑)。
元一 団体で言えば、筑後もそうなんですけど、なんと県外からも参加してもらって。今までとはまた異なる風が吹いてて、やってるこちらもワクワクしてます。ちくたぷるは筑後地区の高校生OBが集まって結成されて、何故かとんじる祭で初披露という。
片山 チーム☆無所族さんは、今回のとんじる祭に参加するかどうかを占いで決めた、という裏話なんかもあったりします。その時はまだコンセプトが「占い」に決まってなかったんですけど、なんというか……、摩訶不思議ですね。
元一 そんなわけで、占い師に来てもらいます。自前ですけど。前回だと、開演前にカジノやってましたが、今回は多種多様の占いをやってます。悩みがある方はもちろんのこと、ものの試しに、気分転換に、ぜひいろんな占い師に占ってもらってください。
片山 もちろん、作品内にも占い要素があります。「占い」そのものがテーマだったり、上演中に「占い」タイムがあったり。これだけ「占い」を連呼してると、もはや「占い」がなんなのか分からなくなってきますが、そんなお祭りですね、今回。ありとあらゆるところでしゃしゃり出てきます、占いが。うざいぐらいに。
元一 どんなお祭りだよっていうね。形式はロックフェスで、作品に混ぜるのは占いで……だから、ズバリって言われても無理な感じの、俺たちでも予想付かないものをやっぱり目指してるんだと思います、とんじる祭は。

ーということは、演劇祭では……?

片山 お祭りであることは間違いないと思います。
元一 演劇やるしね。
片山 あと、お祭りついでに「TRF決定戦」というものもやります。ワケ分からんワード勝手に作ってますけど、「TONJIRU ROCK FESTIVAL」の頭文字ですね、TRF。内容は、打ち合わせなしのエチュード大会です。
元一 大やけど必至ですね。
片山 普通にやってもとんじる祭じゃないので、そこで今回の「占い」です。ワンシーン演じてみて、あるところからお客さんに「未来」を「占って」もらおうかなって思ってて。所謂、演出目線をお客さんに体験してもらうんですけど、あくまで「占い」なんで。当たるも八卦、当たらぬも八卦です(笑)。
元一 エチュードを見せる難しさっていうのは重々承知なんで、これはもうほんとに見たい人だけ見に来てもらったらなと。闇鍋ですね。今回、スケジュールや距離の都合で客演できなかったメンバーもいたんで、そういう人間をどんどん初対面のメンバーに絡ませていく暗黒武術会ですね。ピリッピリです。

ーやっぱりカオスですね……ところで、とんじるは振る舞われますか?※2

元一 とんじるは……。
片山 ごめんなさい! 出ません!
元一 劇場がNGでして。当然っちゃ当然ですけどね(笑)
片山 今回シェフがいないのもありまして。お客さん一人一人にお持ち帰りでタッパーに詰めて渡そうかとか言ってたんですけどねえ。
元一 いらねえよ! そうまでして食べたくないわ、とんじる。暑いし。

※2)とんじるは振る舞われますか?
とんじる祭は「豚汁のように、具が変わっても、美味しさは変わらない」をコンセプトとしており、これまではとんじるが振る舞われてきた。

参加団体は、ユニットれんげ(福岡)、サンピリ(福岡)、ヨッピトヌマ(福岡)、劇団あまりもの(福岡)、想組~こころぐみ~(福岡)、ちくたぷる(筑後)、チーム☆無所族(山口)、みかんプロジェクト(福岡・東京)。

チケットは、1ブロック前売2,500円(当日3,000円)、1日通し4,500円(当日5,000円)、2日通し5,500円(当日6,000円)。また、ロックな格好やアイテム持参で500円割引となる。予約フォームでの取り扱い。

お問い合わせはとんじる祭実行委員会tonjiru.fes@gmail.com、080-3187-0544(タケウチ)まで。


「TONJIRU ROCK FESTIVAL」

日時:2018年8月25日(土)第1部13:00~16:00/第2部17:00~20:00
        26日(日)第3部13:00~16:00/真のTRF決定戦16:00~
会場:博多リバレインホール(福岡市博多区下川端町3-1)
料金:1ブロック前売2,500円(当日3,000円)
   1日通し4,500円(当日5,000円)
   2日通し5,500円(当日6,000円)

【関連サイト】
とんじる祭

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「TONJIRU ROCK FESTIVAL」

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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