キビるフェス第1弾、劇団きららが新作を福岡で上演
劇団きらら(熊本)が『気持ちいい穴の話』(作・演出:池田美樹)を1月12日(土)〜13日(日)、福岡市南区大橋のゆめアール大橋 小劇場で上演する。
耳かきエステに勤める21歳の娘。
彼女は他人の「穴」を掘り進むことに強い好奇心を抱いていた。
穴ぐらのような場所にこっそり流れて来る大人たちと娘の、
めんどくさくて滑稽な日々の物語。
このままで居るつもりなんかない。だけど人生宛先不明。
そんな大人と偏屈娘が織り成すそりゃもう愉快な社会派コメディ。
昨年11月に熊本で上演された劇団きららの新作『気持ちいい穴の話』。「キビるフェス2019」の最初の公演として、いよいよ今週末福岡で上演される。本番を間近に控え、作・演出の池田美樹からコメントが届いた。
ー毎回「そうきたか」という客演陣が、見事にきらら色を表現していて驚かされますが、今回の出演者について教えてください。
北九州の俳優さんは、どうしてこう揃いも揃って色っぽいのでしょう。土地柄でしょうか。水や食べ物でしょうか。「なんしよんかちゃ」という、あの一見ぶっきらぼうな方言のせいでしょうか。
以前客演してくれた有門正太郎くん(有門正太郎プレゼンツ)、寺田剛史くん(飛ぶ劇場)、そして今回の木村健二くん(飛ぶ劇場)、森川松洋くん(バカボンド座)。みな、そろいもそろって低音美声、近寄りがたい空気を醸したかと思えば、突然小学五年生の男子のようにはしゃいで、母性本能をズブズブに刺激してくる。北九州俳優陣の「ギャップの魅力」は半端ないと思います。
今回、主役の木村健二くんの役は「うまいこと責任逃れして来た43歳」。ヤバいものには近づかないズルさのある嫌なキャラクターなのですが、熊本公演をご覧になった若い女性が、「おっさんずラブに出て来そうな色っぽさ! 2人きりで人生相談に乗って欲しい」と興奮気味に話してらっしゃいました。
また、森川松洋くんの役は「漢字の読めない、無学で能天気な40歳」。同じく熊本公演をご覧になった大人の女性が、「あんな無邪気な演技されてるけど、普段は渋くて無口なイケメンなんでしょう?」と質問してこられました。どうですか? どうでしょうか? とにかくいろいろ妄想してしまうくらい、ズブズブに色っぽい。続く福岡・東京公演でも、「北九州の色気」で客席を存分にズブズブにして欲しいと思います。
もうひとりの客演は、はまもとゆうかさん(大帝ポペ)。今回は得意のエキセントリックな演技を完全封印して、謎めいた「自宅のない美少女」を演じています。昨春、東京で「佐藤佐吉大演劇祭2018」で衝撃俳優賞を受賞。今春は宮崎県立劇場プロデュース『たのかんさあレンジャー』出演者に選ばれるなど、九州で注目の演じ手として急成長中。そんな彼女の「今」をお見逃しなく、と思います。
そしてきららからオニムラルミ。「落ち着けない中年女のざわざわ」を演じさせたら絶品! 今回も滋養栄養たっぷりに、きらら作品の屋台骨を支えます。
ー福岡公演への意気込みをお願いします!
きららの本公演では、とにかく小劇場での上演にこだわりたい。大きなホール公演が音楽で言うコンサートならば、50人程度の小さな空間での公演はライブだと思います。小さな吐息から眼の動きまで感じられるところで、物語の呼吸を感じてもらいたい。「変わらぬ明日の見え方が変わる」、そんな時間をお届けします。年明け早々、気ぜわしい時期かと思いますが、是非にご来場下さい。
出演は、木村健二(飛ぶ劇場)、森川松洋(バカボンド座)、はまもとゆうか(大帝ポペ)、オニムラルミ、池田美樹。
チケットは、前売2,300円(当日2,800円)、リピーター割引(要半券提示)1,000円。なお、12日(土)は両公演とも前売終了、当日券は若干枚数販売予定。13日(日)公演はどちらも前売券が残っているとのこと。劇団きらら096-346-3437、メールgkirara@jcom.zaq.ne.jp、ローソンチケット(Lコード:83787)、CoRichチケット!での取り扱い。
お問い合わせは劇団きららgkirara@jcom.zaq.ne.jp、096-346-3437まで。
劇団きらら『気持ちいい穴の話』
作・演出:池田美樹
日時:2019年1月12日(土)15:00/19:30
13日(日)13:00/16:00
会場:ゆめアール大橋 小劇場(福岡市南区大橋1-3-25)
料金:前売2,300円(当日2,800円)
リピーター割引1,000円(要半券提示)
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