ヒカリノオト新作は「変わってゆくこと」「変わらないこと」を描く

2019.04.12

ヒカリノオト(福岡)が第7回公演『手を振る』(作・演出:松岡伸哉)を5月17日(金)~19日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。

ヒカリノオト 第7回公演『手を振る』

私は、お母さんと二人暮らしをしている。
とある日、電話が鳴った。
十数年会っていなかった父が死んだという。
お母さんは線香だけ上げて来ると家を出て行った。
なんだかこれまで当たり前だったものが恋しくなった。
やがてお母さんが帰って来て、でもそれ以来お母さんは「私の母」になってしまった気がする。
あれから三十年が過ぎ、母は介護施設のパンフレットを差し出して言う。「これで楽になるやろ」と。
複雑な思いを抱きながらも笑っていたあの頃のお母さんは、今どこで何をしているんだろう。
私は今この家で、一人、暮らしている。

ヒカリノオト 第7回公演『手を振る』

福岡を拠点に、日常の機微を丁寧に描き続けるヒカリノオト。設立からわずか1年半で再演を含め6作品を上演している。今作『手を振る』は、介護や母子家庭を通して「変わってゆくこと」と「変わらないこと」を描いた家族のドラマ。脚本執筆にあたっては、介護現場やグループホームで取材を行ったという。ヒカリノオトからメッセージが届いた。

今作では、淡々とした日々の何気ない家族のやり取りを描いています。その中でちょっとした事件が起こったり、いつの間に解決していたり、未だモヤモヤを残していたり。そんな日常の中のたくさんのドラマを描いています。
目で耳で肌で感じ、描き出されるリアルな物語を是非お楽しみください。合わせて、今と昔。時間の経過による切なさや愛おしさ、時間が経ったからこそ感じられる温かさを、この一つの舞台作品で目一杯感じていただけると思います。
なんでもないような物語ですが、そのなんでもなさが生きる上でとても大切だと思い、この作品を上演するに至りました。是非劇場までお越し下さい。お待ちしております。

出演は、立道心、中島荘太、杉山英美、峰尾かおり、上田裕子、立石義江、清水さなえ(劇団HAっHAー!!)、小湊倫子、白川宏治(ユニットれんげ)。

チケットは、一般2,500円(当日3,000円)、学生2,000円(当日2,500円)。CoRichチケット!での取り扱い。

お問い合わせはヒカリノオトhikarinote_info@yahoo.co.jpまで。


ヒカリノオト 第7回公演『手を振る』

作・演出:松岡伸哉
日時:2019年5月17日(金)19:30
        18日(土)14:00/19:30
        19日(日)12:00/16:00
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般2,500円(当日3,000円)
   学生2,000円(当日2,500円)

【関連サイト】
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※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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