劇団アレン座、九州初上陸!
劇団アレン座が第三回本公演 舞台『積チノカベ』(脚本・演出:鈴木茉美)を7月4日(木)~7日(日)、北九州市小倉北区室町の北九州芸術劇場 小劇場で上演する。
ー何も知らない私たちはただ、世界を無視し続けていたー
樹は学校帰りに友達と廃ビルを漁るのが日課だった。
そこで毎日他愛ない話をしていた。
今日の授業の話、学校の先生の話、ニュースの話、数値の話、地下の話。
帰ってくるとお母さんに携帯端末の使いすぎを怒られる。
SNSで色々な人の投稿を適当に眺める。
庭でとれた野菜でご飯を食べる。
お母さんはいつも二つの鍋を使う。
夜には星を見る。
たくさんの星を見る。
そうして眠りにつく。
朝起きて、数値を測ることから1日が始まる。
そんな日常。
それが日常。
彼らの日常。
私たちの日常。
2017年に旗揚げ、東京を拠点に活動する劇団アレン座が初の北九州公演を行う。劇団アレン座主宰の來河侑希からコメントが届いた。
ー劇団アレン座はどんな団体ですか?
劇団アレン座(Allen suwaru)は、時代の流れを下敷きに置き、その大きな流れを受動的に受けざる得ない人間。空間に産まれるその人と人のやりとりから、思想から、産まれる不飽和な物の正体を表現する事を目指す。私達は電力不足の炭素の集合体(不飽和化合物/allene)だからこそ、あらゆる人々と支え合い、結合を起こし、過敏な反応を起こす、スリリングで脆く、不確かな「人」を通して、輝く固い作品を送り出すことを目指す、來河侑希が主宰の劇団です。
ー本作はどのような作品ですか?
この作品は犠牲の上に成り立っている人々の生活を描くこと。人は自身に起こらない出来事は、思いやること、防衛することが出来ないということを、問題提起として下敷きに置きたいと思います。考えること、知ることを放棄させられた日本へ向けて、本企画を立ち上げました。
ー來河さんは北九州生まれの北九州育ちとのことですが?
劇団アレン座は今年で3年目に突入し、かねてから目標にしていました北九州芸術劇場での公演に踏み切ることにしました。私(主催・來河)の産まれ育った、北九州市小倉。東京に来て14年経て様々な文化や環境に触れ、久しぶりに北九州を訪れた時、改めて自分の生きてきた町の持つ独創性・歴史に気づき、北九州の文化発展に繋がる作品を作りたい、大好きな地だからこそそれが出来るのではないかと思うようになってきました。その中で、北九州で生まれ育った人が作る芸術作品が必ずしも多いわけではないことに気づき、自分がこれからの北九州市という大切な町に必要な文化作品を産み出し残していきたいと考えています。北九州の魅力を演劇を通して少しでも伝えたい。いろいろ書きましたが、再度、故郷だからこそ伝えたい北九州の魅力を改めてフィールドワークし、北九州芸術劇場の魅力を最大限に生かされる舞台芸術作品作りを目指したいと思います。
―mola!をチェックしている方へメッセージをお願いします。
劇団アレン座が初の福岡進出いたします! 初めましての方がほとんどだとは思いますが、6月からモノレールや小倉駅のデジタルサイネージでの広告、小倉駅周辺のあらゆるお店でポスターを掲示していますので、見たことあるなぁ…という方がいたらと淡い期待を抱いています(笑)。立ち上げてまだ3年余りの劇団が地方公演をするというこの挑戦を、応援していただければと思います。ぜひ劇場でお待ちしています!
出演は、小林亮太、來河侑希(Allen suwaru)、栗田学武(Allen suwaru)、普光院貴之(Allen suwaru)、西本銀二郎、宮﨑優、妃乃ゆりあ、鷲尾英彰、小林麻子、近童弐吉。映像出演として磯野大、しゅはまはるみ。声の出演として、樹崎聖(漫画元気発動計画Domix)。
チケットは、一般指定席4,500円、プレミアム前方席シート6,500円(公式パンフレット・非売品ポストカードセット付き)。カンフェティ、アニメイトでの取り扱い。
お問い合わせは劇団アレン座info@allen-co.comまで。
劇団アレン座 第三回本公演 舞台『積チノカベ』
脚本・演出:鈴木茉美
日時:2019年7月4日(木)19:00
5日(金)14:00/19:00
6日(土)13:00/18:00
7日(日)13:00
会場:北九州芸術劇場 小劇場(北九州市小倉北区室町1-1-1-116F)
料金:一般指定席4,500円
プレミアム前方席シート6,500円(公式パンフレット・非売品ポストカードセット付き)
【関連サイト】
劇団アレン座
劇団アレン座公式ブログ
劇団アレン座(Twitter)
※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。