ヒロシ軍の殿堂入りなるか!?注目の「劇トツ×20分」2019
「劇トツ×20分」2019が7月14日(日)、北九州市小倉北区室町の北九州芸術劇場 小劇場で行われる。
「上演時間20分以内」「登場人物3人まで」というルールで競い合う、九州各地の劇団による短編演劇バトル「劇トツ×20分」。今年の見どころは、現在2連覇中の劇団ヒロシ軍が3連覇を達成しての殿堂入りとなるか、それとも他の団体がヒロシ軍の殿堂入りを阻止するのかというところ。参加団体の代表からメッセージが届いた。
劇団言魂(北九州)『クーリング・ラブ』作・演出:山口大器
劇団言魂としては2度目の劇トツ参戦です。去年は悔しい思いをしました。非売れさんは「劇トツ最後の大勝負」みたいな感じで盛り上がってるし、ジグザグバイトさんはなんか怖いし去年出演してくれた濱野さんを取るし、バカボンド座さんはなんかやばいし同じ北九州でも愛されてる感あるし、何よりヒロシ軍は「三連覇へ!」みたいな感じで盛り上がってるし。ちょっと待てと。そんな気持ちでいっぱいです。
正直なところ、先輩劇団にビビってる自分もいます。でも、だからこそ、作品に対しては真摯に正面から向き合っています。大した経歴もなければ経験値もない、けれども、演劇に対する愛だけは誰にも負けぬと、体当たりで、自分たちの中にある世界と、それを表現する言葉を探しながら世界を立ち上げていきたいと思っています。
最後に面白い演劇を作った人が優勝なわけですから、これまでの戦歴や経験値はなんにも関係ないんだ、今をこれからを生きる、最高にナウい、僕たちが優勝せずして、誰が優勝するんだ、そう意気込んで、「劇トツ×20分」2019、とても楽しみです。
劇団ZIG.ZAG.BITE(福岡)『火遁!網ヶ原忍法帖~失われし弐萬両の行方~』作・演出:到生
今年はとにかく、昨年の悔しさを絶対に晴らすという気持ちで応募させていただきました。
昨年は「ヒーローショー」、今年は「忍者ショー」が舞台です。新しい試みもしつつ、ジグザグらしさも忘れず、自分たちのやりたいことや好きなものをこの20分間に詰め込みました。これでお客様の心を掴んで、優勝して、来春、本気で北九州公演がしたいです。
いつも応援してくださっている皆さんに「ジグザグを応援しててよかった」と思ってもらえるように。初めてお目にかかる皆さんに好きになってもらえるように。きっと昨年より成長しているはずの自分たちの、今の全力をぶつけに行きます! もうヒロシ軍には獲らせません!
よろしくお願いします。
劇団ヒロシ軍(長崎)『愛されてたまるか!』作・演出:荒木宏志
これで5度目の劇トツです。2回ダントツ最下位、2回優勝を経験して、あまりにも激動すぎて心臓を揺さぶられてしまいましたが、今回は3連覇がかかった劇トツ。優勝したら殿堂入り、優勝逃したら次回からは劇トツの司会。どっちにしても、これが最後の劇トツです。
一体、どうなるのか僕にも想像つきません。正直なところ、優勝してやる! とか、負けてたまるか! など、そんな気持ちはさらさらありません。ただただ劇団ヒロシ軍の短編作品史上、超最高傑作をつくりたい。それだけです。それを観客のみなさんに届けて、刺さればいいなぁと。
長崎のしかも諫早市という、もっとも演劇の土壌からかけ離れている土地で今もなお這いつくばりながら、作り続けてきたからこそにしか出せない泥臭くて情けなくて熱い劇団ヒロシ軍を是非とも堪能してください。
他の4団体の短編新作観れて、すごく楽しみ。
バカボンド座(北九州)『サランヘヨ♡生命保険に加入セヨ♪』作・演出:渡辺明男
「打倒ヒロシ軍!」の意気込みを、と言われてもヒロシ軍の代表(軍なので総大将とかそういう呼び方かもしれんが)ヒロシは打倒しようとかそういう気をいっさい起こさせない奴だ。私の勝手なイメージで恐縮だが、打倒すべきライバルというのは、たとえば「あしたのジョー」における力石のような奴だ。
知らない人はネットで検索して頂きたい。とにかくわたしの中でヒロシは力石ではない。どちらかと言えばマンモス西だ。「鼻からうどんを出しながら号泣する男」ことマンモス西だ。
いや、ヒロシが号泣しながら鼻からうどんを出しているところを見たとかそういうことではなく、なんかそういう役をよくやっているようなイメージというか、まあ、鼻からうどんを出している(しかも号泣しながら)役をやっているところも正直見たことはないが、なんとな~くそういう雰囲気を醸し出している男だ、ヒロシ軍のヒロシは。いつもがむしゃらなのだ。
まあそんなことはさておき、この度そんなヒロシ軍に「劇トツ」にて我々バカボンド座が挑戦する運びとなった。と、ここまで書いたところで同じように劇トツでぶつかる劇団言魂の代表の山口くんが九州戯曲賞を受賞したというニュースが私のデスクに飛び込んできた(恐怖新聞みたいに窓をぶち割って)。うわ~~~盛り上がってきました!これはもう劇トツ見るっきゃないすね。
ああそうだ。バカボンド座がどういう芝居をするかとかそういうのも書かなければいけないのだった。間違いなくバカボンド座の最高傑作です。絶対見てください。いやいやこれじゃあだめだ!もっと熱いコメントじゃないとよぉ!注目されねえよこんなの!絞り出せ俺!魂の叫びを!
「優勝したらクラウドファンディングするんで皆一人1万円ずつくらい支援よろしくぅぅうう!!!!!」
非・売れ線系ビーナス(福岡)『食えない人々』作・演出:田坂哲郎
もう終わり、と思いながら、5回目も出場してしまいました。一緒に戦ってきた不思議少年もブルーエゴナクも劇トツのバトルフィールドにいない今、今大会、劇団ヒロシ軍と非・売れ線系ビーナスの一騎打ちで、ひとつの時代が終わる。これは間違いありません。他の3団体が眼中にない、ということでは決してありません。むしろ強敵ぞろい。だからこそ、今年はおとなしくしといてくれ! と思ってます。
私ども、負けづつけてきた敗残兵ではありますが、それでも、戦い続けてきたことに意味があるはず。手負いの獣の最後の一撃、とはいえ、いつも通りやります。お楽しみに。
チケットは一般1,500円、高校生〔的〕チケット1,000円(枚数限定、劇場窓口・前売のみ取扱、要学生証提示)。北九州芸術劇場オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:491-433)、ローソンチケット(Lコード:88825)での取り扱い。
お問い合わせは北九州芸術劇場093-562-2655まで。
「劇トツ×20分」2019
日時:2019年7月14日(日)13:00
会場:北九州芸術劇場 小劇場(北九州市小倉北区室町1-1-1-11 6F)
料金:一般1,500円
高校生〔的〕チケット1,000円
【関連サイト】
北九州芸術劇場「劇トツ×20分」2019公演詳細ページ
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