空晴、すれ違いを描いた新作『明日の遠まわり』を上演
空晴(大阪)が第18回公演『明日の遠まわり』(作・演出:岡部尚子)を8月24日(土)~25日(日)、北九州市小倉北区室町の北九州芸術劇場 小劇場で上演する。
定休日でもないのに閉まっている、公園の側の喫茶店に集まった人達たち。
中には15年前に離婚した夫婦も。
それぞれの想いやそれぞれの現在を抱えた元夫婦や夫婦になれなかった者の再会を通し、
一度味わった苦しみと再び向き合う辛さや覚悟、周りの優しさを描く。
大阪を拠点に、人と人の関わりから生じる機微を独自の世界観で丁寧に描く空晴。今年3月に北九州芸術劇場で上演された南河内万歳一座との合同公演『隠れ家』から約半年で、早くも本公演を行う。本作『明日の遠まわり』は、何気ない誤解や勘違いから苦しい想いを選択してしまう人々のすれ違いを描いた「ちょっぴり泣ける大人のお芝居」となっている。作・演出・出演の岡部尚子に、本作について聞いた。
―福岡、北九州の印象についてお聞かせください。
空晴では福岡で8回させていただき、北九州では2回目です。南河内万歳一座さんとの合同公演『隠れ家』も含めると3回目。いろんな形で来られてうれしいです。万歳さんは長年北九州で公演されているので、そちらのお客様にも空晴の役者を見ていただけたことや、空晴のお客様にもいつもと違う顔を見ていただけたことはとてもうれしいです。来ていただいたお客様の熱心さや盛り上がりは感じています。なので、コンスタントに来たいと常々思っています。食べ物もとても美味しいですしね。あ、これはもちろん公演あってのことです。
―本作のみどころについて教えてください。
元劇団M.O.Pの酒井高陽さん、林英世さんとは劇団解散以来、久しぶりの共演ということもあり「過去との再会」は元々考えていました。ただそれが楽しいだけではなく、苦いものになったのは自分自身の近況や年齢もあるのかな、と。今年とうとうアラフィフになる私ですが、これまで乗り越えられなかった出来事はなかったんですね。もちろんかなりの痛みやつらさはありました。なので救いがないわけじゃない、でもその痛みはやはり簡単にはやり過ごせないという誰もがいつか通過するものを描いたつもりです。少し「大人な」印象になったのは、そのテーマを「離婚」や「出産」を通じて表現したからかもしれません。ただ、重さや苦さだけじゃなく、それを勘違いから起こる騒動を取り入れて、バタバタと賑やかに楽しく表現しています。
―mola!をチェックしている方へメッセージをお願いします!
劇団では2回目となる北九州公演です。まだまだここからですが、これからも来たいと思っています。今のうちに観ていただいたお客様に「北九州に来たころから観てる」と言っていただけるような、そんな作品を上演する劇団になっていきたいと思っています。派手なダンスシーンも殺陣もない、日常の会話劇ですが、日常こそがスペクタクル。他人からみたら小さな、でも本人たちにとっては大事件を、丁寧に、そして面白おかしく描いています。大阪弁の面白さや温かみを大切に、たくさん笑って、そして少しチクリと刺されて自らを省みるような、誰かを思い出すような、そんな時間をお届けします。
出演は、上瀧昇一郎、小池裕之、古谷ちさ、駒野侃、林英世、酒井高陽、太田清伸、岡部尚子。
チケットは一般3,500円(当日3,800円)、U22 2,500円(当日2,800円)、高校生以下1,500円(当日1,800円)。北九州芸術劇場プレイガイド093-562-8435・オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:494-599)での取り扱い。
お問い合わせは北九州芸術劇場093ー562ー2655まで。
空晴 第18回公演『明日の遠まわり』
作・演出:岡部尚子
日時:2019年8月24日(土)18:00
25日(日)14:00
会場:北九州芸術劇場 小劇場(北九州市小倉北区室町1ー1ー1ー11 6F)
料金:一般3,500円(当日3,800円)
U22 2,500円(当日2,800円)
高校生以下1,500円(当日1,800円)
【関連サイト】
北九州芸術劇場『明日の遠まわり』公演詳細ページ
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