HallBrothersが20周年企画第3弾を上演
劇団HallBrothers（福岡）が20周年記念公演ラッシュ③夏『足は口ほどにものを言う』（作・演出：幸田真洋）を8月29日（木）～9月2日（月）、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。
さびれた商店街にあるマッサージサロン「ラピュア」
疲れた人々を癒したいという大志を抱いて開業したが、思うように客足が伸びず自らが疲弊していた。
そんなある日、通りでチラシ配りをしていた新人セラピストが一人の男性を連れて来る。
髪はボサボサ、服も無頓着、無口な彼が持っていた鞄には数本の刃物。
慌てて警察へ通報しようとした店員たち。だが、その手を店長が止めた。
「何か事情があるかもしれないから」
セラピストたちは彼の心身をほぐし、事情を聞きだそうとするが―
福岡を拠点に活動する劇団HallBrothers。20周年公演企画第三弾の上演作品『足は口ほどにものを言う』は、旗揚げ10年目の2009年に上演した『饒舌な足裏』を改題と大幅改訂した“ほぼ新作”とのこと。劇団HallBrothers代表で、作・演出を担当する幸田真洋からメッセージが届いた。
劇団HallBrothersは「ニヤニヤして眺めていたらやがてハッとし、胸に何かが突き刺さる演劇」をコンセプトに創作していますが、まさにコンセプト通りの作品になっていると思います。特に大事件が起こるわけではない、日常の一コマを切り取ったようなお芝居ですが「ああ、こんな人いるいる」とか「こんなことあるある」という人間のおかしみを感じていただけると思いますし、市井の人々の会話を通して現代社会を覆う空気を描いています。
昨今、引きこもりが世間を騒がせる事件を起こし、そのことで引きこもり＝犯罪予備軍のような偏見が広がっているように感じます。また、引きこもりをはじめとして生産性のない人＝価値のない人、といった具合に生産性で人を測るような空気も蔓延しているように感じます。そういった人々の心に巣くっている偏見や空気を何気ない会話の中から描いていますので「自分にもあるかも」とハッとしたり、何かを感じてもらえるのではないかと思っています。
今回の作品は10年前に上演した『饒舌な足裏』の大改訂版です。『饒舌な足裏』はNPO法人FPAPさんのDDシアターという企画で、京都の劇団・MONOの土田英生さんにドラマドクターをお願いして作った作品です。当時、それまでやっていたファンタジー系の作風から、現在の日常をベースにした会話劇へと方向転換したところで、会話劇の書き方が全くわからず、土田さんには随分お世話になりました。
あれから10年、会話劇を書き続けてきて、それなりにコツも掴んだと自負しています。10年前、右も左もわからず土田さんに「書かせてもらった」作品を自分の手で書きたいと手を入れました。手を入れた結果、まったくの新作になってしまいましたが、当時は書けなかった「普通の人々の生活の向こうに現代社会を描く」ということが達成できたと思っています。
「ニヤニヤして眺めていたらやがてハッとし、胸に何かが突き刺さる演劇」をぜひ、ご覧ください。
出演は、萩原あや、永倉亜沙美、唐島経祐、木村晴香、関口祐香、西田えりか、幸田真洋。
チケットは、前売1,800円（当日2,000円）、SNS等で感想をつぶやいてもらうことが条件となるプレビュー公演は1,000円。ローソンチケット（Ｌコード：82682）、予約フォームでの取り扱い。
お問い合わせは劇団HallBrothers seisaku@h-bros.net、090-8410-4267（ハギワラ）まで。
劇団HallBrothers 20周年記念公演ラッシュ③夏『足は口ほどにものを言う』
作・演出：幸田真洋
日時：2019年8月29日（木）19：30◆
30日（金）19：30
31日（土）14：00／17：00
9月1日（日）14：00★
2日（月）19：30
◆プレビュー公演 ★託児サービス有
会場：ぽんプラザホール（福岡市博多区祇園町8-3-4F）
料金：前売1,800円（当日2,000円）
【関連サイト】
劇団HallBrothers
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