HallBrothersが“幸せとは何か”を描く新作
劇団HallBrothers(福岡)が20周年記念公演ラッシュ④秋『女の幸せ』(作・演出:幸田真洋)を10月31日(木)~11月4日(月)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。
お姉ちゃんが結婚した。
お父さんお母さんがとても嬉しそうだった。
おばあちゃんが「やっと女の幸せばつかんだね」と言った。
私にはよく意味がわからなかった。
結婚がゴールなんてみじんも思えないからだ。
そんな平凡な人生生きてどうする。
せっかく生まれてきたんだから、もっと自分にしかできないことがあるはず。
そう思って、私はずっと幸せを探している。
でも、そもそも幸せって何だっけ?
福岡を拠点に活動する劇団HallBrothers。20周年公演企画第四弾は、2013年に同劇団で上演された、ドラッグストアのバックヤードを舞台に地方の郊外で暮らす人々を描いた作品『すごい人生』を改題・大改訂した『女の幸せ』。メンバーや劇団の状況も変わったなかで、大まかな設定はそのままに“ほぼ新作”として書き上げるという。作・演出を担当する幸田真洋からメッセージが届いた。
『すごい人生』はタイトルのとおり「すごい人生とは何ぞや」「幸せとは何ぞや」について描いた作品でした。今回はメンバーに女性が多いので、女性版すごい人生ということで『女の幸せ』と改題し「幸せとは何か」について描いた作品です。
「女の幸せは結婚して子どもを産むこと」と言うと、なんて前時代的な価値観なんだ!と怒られそうなご時世ですが、意外とこういう価値観を抱いている若い女性と出会うことがあります。
そしてそのせいで「そうなれていない自分は不幸だ」と苦しんだり、「その幸せ」をつかんでいる人をやっかんだり、さげすもうとしたり……
「生き方は人それぞれ。自分の思う通りに生きればいい」という価値観が広まりつつある時代ですが、一方で「でも、幼い頃からこれが幸せだと言われてきたし」と戸惑う自分もいて、そのはざまで生きづらさを感じている人が多くいるように思います。
芸術は問題そのものを解決することはできませんが、こういう考え方もあるよと違った角度からものごとを見るきっかけを提供することはできます。
「女の幸せとはなんだ」と悩み、葛藤する登場人物を通して、あなたにとっての幸せとは何かを感じていただければ幸いです。
そして、『女の幸せ』というタイトルではありますが、結婚や出産というのは当たり前ですが男性がいないとできません。
つまり「男性にとっての幸せ」も考える作品であるので、どうぞ男性の方もご来場ください。
出演は、萩原あや、永倉亜沙美、唐島経祐、木村晴香、関口祐香、西田えりか、山中祐里、高柳一輝、山下大貴、幸田真洋。
チケットは、前売1,800円(当日2,000円)、観劇後にSNS等で感想を発信することが条件のプレビュー公演は500円。ローソンチケット(Lコード:83139)、予約フォームでの取り扱い。
託児サービスなどのお問い合わせは劇団HallBrothers seisaku@h-bros.net、090-8410-4267(ハギワラ)まで。
劇団HallBrothers 20周年記念公演ラッシュ④秋『女の幸せ』
作・演出:幸田真洋
日時:2019年10月31日(木)19:30★
11月1日(金)19:30
2日(土)14:00/17:00
3日(日)14:00☆
4日(月・祝)14:00
★プレビュー公演/☆託児サービス有(事前予約制)
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3 4F)
料金:前売1,800円(当日2,000円)
プレビュー公演500円
【関連サイト】
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