世界劇団、キビるフェスで竹取物語をモチーフにした新作上演

2021.02.22

世界劇団(愛媛)が『ひとよひとよに呱々の声』(作・演出:本坊由華子)を3月6日(土)~7日(日)、福岡市博多区祇園町のぽんプラザホールで上演する。

キビるフェス2021参加作品 世界劇団『ひとよひとよに呱々の声』

今は昔、竹取の翁といふものありけり。
野山に混じりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。
なをば讃岐の造となむいひける。
日本最古の物語「竹取物語」をモチーフにし現代日本を描き出す。
ひとにあらざりけり、と称されたかぐや姫は人ではないのか
人道的なヒトとは、生物学的なヒトと何か。
古語と現代語を駆け巡り「人間とは何か」を追究する。
全人類に祈りを捧げる人間賛歌、呱々の声に耳を傾けよ。

愛媛県を拠点に他地域での活動も積極的に展開している世界劇団がキビるフェス2021に参加、初の福岡市での公演を行う。医師と医学生をメンバーとして、医学用語を詩的に織り交ぜた「サイエンスポエム」と評される表現法や、歌や身体表現を多く取り入れた作風が特徴の世界劇団。本作『ひとよひとよに呱々の声』は、平安時代に書かれ、日本最古の物語と言われる「竹取物語」を下敷きとして、現代に生きる人々に問いかける作品となっている。作・演出・出演を担当した本坊由華子からメッセージが届いた。

福岡の皆さま、はじめまして。愛媛を拠点に活動する世界劇団と申します。私達は愛媛を拠点に活動し、2018年には北九州にてツアー作品を上演しました。今回、初めて福岡市での上演となります。
本作品は「竹取物語」をベースに創作した作品です。劇場には竹林が出現します。劇場に足を運んだ観客は竹やぶの中から芝居を覗くような感覚で観劇します。これぞ、劇場空間、舞台芸術でしか味わえない空間美が広がっているのです。本作品は長編作品ですが、役者は二人です。二つの生身の肉体から繰り広げられる90分は、濃厚かつエネルギーに溢れた時間となっています。『ひとよひとよに呱々の声』は、まさにライブ体験から成立する舞台作品です。
人と人が同じ空間で同じ時を過ごすことが困難な時世で、舞台芸術の必要性について考えない日はありません。
なぜ、舞台表現をするのか、なぜ、いま上演するのか。様々に考えますが、生身の人間が目の前に居て心を通わせることは人間の根源的な生きる営みなのではないかと思うのです。そして、この無秩序な世界を崩壊させないため、祈るように私は舞台芸術を営んでおります。
この世に祈りを捧げるような、強く、しなやかな作品となりました。どうか劇場に足をお運びください。

出演は加藤春菜(シャカ力)、本坊由華子。

チケットは一般2,800円(当日3,000円)、U25 2,000円(当日2,200円)、キビる割一般前売・当日料金より300円引き(キビるフェス2021参加作品のチケットの半券提示)。ローソンチケット(Lコード:82998)、予約フォームでの取り扱い。

なお、公演日時が緊急事態宣言の延長に伴い3月6日(土)19:30から18:00に変更となっている。

お問い合わせは世界劇団sekaigekidan@gmail.com、ぽんプラザホール092-262-5027まで。


キビるフェス2021参加作品 世界劇団『ひとよひとよに呱々の声』

作・演出:本坊由華子
日時:2021年3月6日(土)18:00★
        7日(日)14:00
   ★終演後にアフタートークを予定
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3)
料金:一般2,800円(当日3,000円)
   U25 2,000円(当日2,200円)

【関連サイト】
世界劇団
世界劇団(Twitter)
キビるフェス2021
キビるフェス~福岡きびる舞台芸術祭~(Twitter)

キビるフェス2021参加作品 世界劇団『ひとよひとよに呱々の声』

※情報は変わる場合がございます。正式な情報は公式サイトでご確認ください。

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