ブルーエゴナクが民話をベースに新作を上演
ブルーエゴナク(北九州)が『クラブナイト~蟹は夜、きみをたすけにくる~』(作・演出:穴迫信一、音楽:テンテンコ)を11月20日(土)~21日(日)、北九州市八幡東区枝光本町の枝光本町商店街アイアンシアターで上演する。
10月に新作『眺め』を上演したばかりのブルーエゴナクが、盛岡の民話「蟹沢山」をモチーフにした新作を製作。本作は北九州公演に先立って、11月14日(日)に岩手県盛岡市の風のスタジオでも上演される。ブルーエゴナク代表で作・演出の穴迫信一に本作について聞いた。
―本作はどのような作品ですか?
岩手県盛岡市での滞在制作にて生まれる作品です。滞在制作として地域の風土や文化を感じながら作りたいと思っています。盛岡の民話である〈蟹沢山〉をモチーフとしていますが、普遍的な作品になると思います。戯曲はとてもシンプルで、別れを自然(nature/natural)的に受け入れるための作品です。生きることが過去との別れなら、死ぬことは未来との別れと言い換えられるなあ、とか、最近の自身の創作のテーマと紐付けながらアダプテーションを行っています。作品の主役は蟹です。よちゃよちゃ歩いて出て来ては、タイトル通り、あなたを助けに来ます。この作品に救われる方がいらっしゃったら幸いです。
―滞在制作の経緯や、今現在の創作環境など教えていただけるでしょうか?
いわてアートサポートセンターさんから盛岡市で滞在制作してほしいというご依頼を受けました。その際に他ジャンルとのコラボレーションをお願いしたいとのことでしたので、音楽家さんと一緒に滞在しながらセッションのように作品を作っていけたら楽しそうだなと思ったのが最初です。その後、盛岡の民話や怪奇譚をベースに戯曲を執筆することが決まり、ポップかつハードコアな音楽をされているテンテンコさんにオファーしました。一緒にカオティックな世界観を作れる気がしました。また、俳優として御参加いただく大竹直さん、MIKI the FLOPPYさんもずっとご一緒したいと思っていた憧れのお二人です。なので、本当に理想のチームになりました。ただ、その分プレッシャーも感じていますが(笑)。
新しい出会い、新しいチームとの創作はいつもワクワクします。そして、まだどんな作品になるかも予測できない状態です。今回音楽で入っていただくテンテンコさんには舞台上で実際に演奏いただきます。音楽と俳優とのセッションを積み重ねて、本番までには音と言葉と空間とが一体になればと考えています。セッションの要素によって、瞬間瞬間に訪れるものがあるのではないかと想像します。
―最後にmola!をチェックしている方にメッセージをお願いします!
北九州では(いや、どこでも)なかなか見られない組み合わせかと思います。40分程度のささやかな作品ですが、きっと長く心に体に残る作品だと思います。ぜひご来場お待ちしております。
出演は、大竹直(青年団)、MIKI the FLOPPY(情熱のフラミンゴ)。
チケットは、一般2,000円(当日2,500円)、学生1,500円(当日2,000円)。CoRichチケット!、チケットぴあ(Pコード:509261)での取り扱い。
お問い合わせはブルーエゴナクegonaku@gmail.com、090-6299-5590まで。
ブルーエゴナク『クラブナイト~蟹は夜、きみをたすけにくる~』
作・演出:穴迫信一
音楽:テンテンコ
日時:2021年11月20日(土)14:00
21日(日)14:00
会場:枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市八幡東区枝光本町8-26)
料金:一般前売2,000円(当日2,500円)
学生1,500円(当日2,000円)
【関連サイト】
ブルーエゴナク『クラブナイト~蟹は夜、きみをたすけにくる~』特設サイト
ブルーエゴナク
ブルーエゴナク(Twitter)
※内容は変わる場合がございます。正式な情報は公式サイトでご確認ください。