役者が音や照明をコントロールする、若宮計画の新作

2022.03.11

若宮計画(北九州)が第8計画『CONTROL』(作・演出:若宮ハル)を3月25日(金)~27日(日)、北九州市八幡東区​枝光本町の枝光本町商店街アイアンシアターで上演する。

若宮計画 第8計画『CONTROL』

とある大学の隅、ひっそりと建っている旧サークル棟は
今年の末に取り壊される事が決定している。
ここでは、「サークル備品管理サークル」が最後の活動を行っている。
「サークル備品管理サークル」は学内のサークルが部室に置けなくなった荷物を一時的に預かるサークルである。
OBのツキノは30歳になった今も、サークルを手伝い続けている。
ここは取り残されたものが積み重なってゆく場所。
人生のコントロールが効かなくなったものたちが交差する場所。
そしてかつて、死体があった場所。

2021年初頭に東京・浅草九劇で上演された『アルプススタンドのはしの方』の演出に抜擢されるなど、北九州にとどまらず注目を集めている若宮ハル。若宮の1人ユニットとして、公演ごとにメンバーを変えて活動を続けている若宮計画の新作『CONTROL』では、役者が舞台上で音や照明をコントロールするという新しい試みに挑戦する。本作の上演を前に、若宮ハルからコメントが届いた。

2018年から続けていた若宮計画が今回、第8計画を迎えました。長い4年間でした。特に去年は6作品上演と、武者修行のような、苦しく楽しい年でした。CONTROLはその修行の集大成になるような作品に仕上げられたら、と思っています。

今作品を書く上で、自分の「将来の夢」について思い出していました。みなさんはこれまで、将来の夢を問われた時、どう答えたか覚えていますでしょうか。私は幼稚園では「プリキュア」と答え、小学校低学年では「漫画家」。高学年では「小説家」。中学生の頃は「ライター」と答えた記憶があります。現在何一つなれていませんし、目指してすらいません。まあ、創作する人という意味では「劇作家」という今の立ち位置は夢が叶っていると言えなくもないのかもしれませんが、小学生の頃抱いていた21歳には芥川賞を受賞したいという夢とは程遠い現状です。

生活の中で、私たちはいつ、なりたいものに対して折り合いをつけていくのでしょう。「妥協」は自分の人生をコントロールするための選択なのでしょうか。それともコントロールが効かなくなった先にあるものなのでしょうか。そんなことを考えながら創っています。

また、今回出演してくださる俳優3名から醸し出される、絶妙な空気感も楽しんで頂ければと思います。会場でお待ちしております。

出演は、五島真澄(PUYEY)、関大祐(劇団言魂)、山下万希(ギムレットには早すぎる)。

チケットは、大人2,000円、25歳以下1,500円、高校生以下(上演台本つき)1,500円。予約フォームでの取り扱い。

お問い合わせは若宮計画wakamiyakeikaku@gmail.comまで。


若宮計画 第8計画『CONTROL』

作・演出:若宮ハル
日時:2022年3月25日(金)19:00
        26日(土)13:00/18:30
        27日(日)14:00
会場:枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市八幡東区​枝光本町8-26)
料金:大人2,000円
   25歳以下1,500円
   高校生以下1,500円+上演台本
上演時間:約70分

【関連サイト】
若宮計画『CONTROL』特設サイト
若宮計画(Twitter)

若宮計画 第8計画『CONTROL』

※内容は変わる場合がございます。正式な情報は公式サイトでご確認ください。

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