万能グローブ ガラパゴスダイナモスが西鉄ホール初進出!
万能グローブ ガラパゴスダイナモス(福岡)が西鉄ホール進出公演『この中に裏切り者がいますよ』(作・演出:川口大樹)を10月7日(金)~9日(日)、福岡市中央区天神の西鉄ホールで上演する。
とある田舎のお屋敷で、若者たちが右往左往していた。
彼らはこのうらぶれた田舎を、盛り上げるために立ち上がった。
ダメ元でメールしたらテレビの人も来た。
バズりそうなエピソードも考え(捏造し)た。
そう、一丸となり、全ては、秘密裏に進むはずだった。だが…。
乱れる団結、合わない呼吸、誰かのツイート『秘密の計画なう』。
情報、漏れまくり。
そして気づいた。この中に…裏切り者がいる?
次々明らかになる、本筋と全然関係ない真実!
巻き起こる、起こらなくていいドラマ!
ガラパがおくる、足並み揃わぬスラップスティックコメディ。
10年ぶりの再演。全編、乱れに乱れた足取りでお届けします。
福岡を拠点に積極的な活動を展開する万能グローブ ガラパゴスダイナモスが西鉄ホールに初進出する。2022年の「CoRich舞台芸術まつり!2022春」では、準グランプリ、最多クチコミ賞、演技賞(横山祐香里)と3部門での受賞を果たし、満を持しての公演。作・演出を担当する川口大樹と、客演の寺田剛史(飛ぶ劇場)からメッセージが届いた。
川口大樹
『この中に裏切り者がいますよ』は、ちょうど10年前、2012年初演の芝居です。とにかく「からくり屋敷みたいなセットでの中で、役者があっちこっち動き回る劇にしたい」という気持ちだけで書き始めたことを覚えています。そしてそんなややこしい装置にしてしまったばっかりに執筆は難航し、まさにからくり屋敷に迷い込んでしまったような混迷の中で必死に作ったことも覚えています。10年を経てようやく俯瞰して観れるようになり、そもそもこれは俯瞰してみたほうが面白い劇であり、さらに西鉄ホールくらい広い劇場で見るとよりその面白さが楽しめるのではないかと気づき、そんなこんなで西鉄ホールにピタリの劇となりそうです。
西鉄ホール初進出ということで、客演には福岡・九州を代表する実力派俳優、アイドルにお笑い芸人にと稽古場はもはや異種格闘技戦の様相を呈しております。
もはやレギュラーの杉山英美さんを始め、一度ご一緒した上で技術魅力人間性共に信頼できる皆さまを、これでもかと客演に招きました。
そんな中唯一の初顔合わせが、飛ぶ劇場の寺田剛史さん。リアルに10年以上、いつかご一緒できたらと思いを寄せ続けていた俳優さんです。
ガラパの役者たちはいい意味で、僕のセリフを僕のイメージする形に立ち上げていくことに長けています。寺田さんは、そこに全く違う文脈を持ち込んでくれます。
自分の書いたセリフをこんな風にすることもできるのか、こんなやりとりとしても作れるのか、と日々痺れています。痺れのある稽古場は幸せです。
とある田舎の村で起きた、隣街との合併騒動をめぐる群像コメディ、登場人物はだいたい変な人ですが、だいたい一生懸命です。
客席の皆さまと、10年前の自分が大笑いするような劇を作ります。できそうです。西鉄ホールでお待ちしております!
寺田剛史
劇団名は万能グローブ ガラパゴスダイナモス…長い。九州にあるどの劇団よりも劇団名が長いんじゃないでしょうか。何かしらの想いがあってこの名前なのでしょう。2004年にひっそりと結成され、今年で18年目?だそうです。こんなに長く劇団を存続させられるのはたまたまではない。
代表の椎木君という少々熱苦しい男がいまして、俳優で、何度も同じ舞台をご一緒した方で、年は下なのですが、敬意をはらいたくなるほど礼儀正しく親切な男ですので基本敬語でお話していましたが敬語だと嫌がられそうなので最近はタメ口です。
そんな男からある日突然電話がかかってきまして、何事だ!と思って出ました、「もしもし寺田です」すると、いつものごとく礼儀正しく、「寺田さん、あのですね」と始まり、万能グローブ ガラパゴスダイナモスに客演して頂けませんかというお話でした。おお、なんと。そして、ちょっと代わりますといい、電話越しに出たのは作・演出の川口さん。飛ぶ劇場にゲスト出演していただいたこともあるにも関わらず「あ、あ、あ、はい、あ、あ、あ」とたどたどしく緊張して何話したか忘れた。熱苦しい男と同じく礼儀正しかった。
椎木くんから、寺田さんにはいつか出てもらいたのでというお話もあって、それが現実になった瞬間で、ちょっとここ最近にない高揚感で、即答しそうなところをグッとこらえて、スケジュールを確認して今一度お返事しますと、確か答えたと思います。
自身の劇団の公演が11月にあり、その公演には出演しないようにしていたのですが、10月のガラパの舞台には出演するぅ。劇団員としての俳優と、いち俳優としての、というお話はまたいつか。飛ぶ劇場には出ないのに、ガラパには出る、まあ様々ありますので、まあまあ、まあまあ。
続けられるのは才能だと先輩方はおっしゃいます。やめたらそこで終わるからでしょうか。永遠には無く俳優も劇団もいつしかきっと無くなります。無くならないことのほうが少ないんじゃ無いかなと。それでも様々な困難を乗り越えてきた劇団が今あって、その困難を乗り越えてきたのは「人」で、その人達に声をかけてもらって出演する。劇団に客演に呼んでもらったから出演するのではなく、この劇団の「人」に会いにいくために出演します。
作品は10年前?に書かれた再演だそうです。コメディを得意とする劇団のようで、台本を読みながら笑いが止まりません、あれ?以外に真面目な展開?と思ったら急にすっとぼけてきます。そもそもがすっとぼけるまでの序章なのでしょうか。紙の上で遊び倒されていて爽快です。
なので台本が手から離れて自由になった俳優たちは、飛び跳ね可愛く、見ていて微笑ましく、楽しい。俳優を見に来られる方と、劇団を見に来られる方と、その両方と、西鉄ホールでの演劇公演という良き環境も視野にいれつつ、遊び倒されている脚本と遊び倒している俳優とをご覧になってみませんか?
お待ちしています。
出演は、椎木樹人、友田宗大、古賀駿作、脇野紗衣、千代田佑李(以上万能グローブ ガラパゴスダイナモス)。寺田剛史(飛ぶ劇場)、原岡梨絵子(劇団ショーマンシップ)、岸田麻佑(トキヲイキル/ジョブ・ネット)、そよかぜましお(ワタナベエンターテインメント)、土居祥平(土居上野/(ワタナベエンターテインメント)、関岡マーク、杉山英美。
チケットは前売4,000円(当日4,500円)、西鉄グランドシート6,000円、ペア券7,600円、U-25 2,500円。チケットぴあ(Pコード:514-044)での取り扱い。
お問い合わせはガラパ制作部info@galapagos-dynamos.com、スリーオクロック092-732-1688(平日10:00~18:30)まで。
万能グローブ ガラパゴスダイナモス 西鉄ホール進出公演『この中に裏切り者がいますよ』
作・演出:川口大樹
日時:2022年10月7日(金)19:00
8日(土)13:00/18:00★(ガラパ名物!「生コメンタリー」)
9日(日)13:00☆(出演者全員集合SPトーク)
会場:西鉄ホール(福岡市中央区天神2-11-3ソラリアステージビル6F)
料金:前売4,000円(当日4,500円)
西鉄グランドシート6,000円
ペア券7,600円
U-25 2,500円
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万能グローブ ガラパゴスダイナモス
万能グローブ ガラパゴスダイナモス(Twitter)
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