別役実の不条理劇を天野天街演出で
雨傘屋(熊本)が『すなあそび』(作:別役実、演出:天野天街(少年王者舘))を、5月1日(金)〜4日(月・祝)、熊本市中央区萬町の早川倉庫で上演する。
雨傘屋は2011年から年に一度、少年王者舘(名古屋)の演出家、天野天街を熊本に招き、一か月滞在してもらって作品を創っている。これまで、平田オリザ、岡田利規、柴幸男、フランスの劇作家イヨネスコの戯曲を、天野の演出で上演している。
今回上演する『すなあそび』は、不条理劇の第一人者として知られる別役実の作品。とある砂浜にやってきた考古学者夫婦。ここで彼らは、なにかを掘り起こそうとしている。そこに、変な水着のカップル、救世主を求めてやってきたシスター、そこでプロポーズしようと目論んでいるドクターとその恋人らがやってくる……。
本公演をプロデュースする雨傘屋制作部から、今回の公演によせてコメントが届いた。
この一連の企画の見所は、戯曲と演出家のとりあわせかなと思っています。天野さんという演出家は、オリジナルの戯曲をアレンジしたり、しなかったりするのですが、アレンジする場合は、割と大胆に手を加えたりします。その手の加え方というのは、原作の持ち味を深くしたり、またはもっとわかりやすくしたり、あるいは熊本でしか成立しない形にするためだったり、します。ある作品が、天野さんの手によるとこうなりました。というのを、楽しんで頂けるかと思うのです。
で、今年は別役実さんの『すなあそび』を上演します。シンプルなすじがきですがクスリと可笑しい不条理劇。天野さんも、別役さんの作品を演出するのははじめてということでしたので、どんなかんじになるのか、楽しみにして頂けたらと思います。熊本の役者も、毎回奮闘しています。GWの観光がてら、ぜひ観に来てください。お待ちしています。
出演は、平野浩治(劇団濫觴)、松本麻衣子(あったかハートふれあい劇団)、松崎仁美(劇団濫觴)、桑路ススム、徳冨敬隆(DO GANG)、玉垣哲朗(劇団みちくさ)、石田みや(ishidamiya.asia)、池田美樹(劇団きらら)、阿部祐子。
料金は前売2,500円、当日2,800円、高校生以下は前売・当日一律1,000円。予約・お問い合わせは雨傘屋amagasaya@gmail.com、090-1972-5164(あべ)まで。
雨傘屋 vol.6『すなあそび』
作:別役実
演出:天野天街(少年王者舘)
日時:2015年5月1日(金)20:00
2日(土)14:00/19:00
3日(日・祝)14:00/19:00
4日(月・祝)18:00
会場:早川倉庫(熊本市中央区萬町2-4)
料金:前売2,500円、当日2,800円、高校生以下1,000円(前売・当日一律)
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雨傘屋
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